不動産価格の崩壊は消費低迷を招くか?

資産価格の下落が消費低迷を招くかについて。

http://www.voxeu.org/index.php?q=node/1430

Bank of Englandは、資産価格の低迷が消費低迷を招くことはないとし、
Buiterも同調している。これに対しMuelbauerは、
家計の負債負担の実質増加が消費を圧迫すると言っています。

これまた、まったく同じ議論が、我が国のバブル崩壊直後に行われていました。
政府の公式見解は、影響ないというものだった。

これと関連しますが、我が国でもよくある議論ですが、
格差が進行すると、金持ちの消費性向は低いから、
経済全体として消費が低迷する、という話を、クルーグマンが批判しています。

http://krugman.blogs.nytimes.com/2008/07/27/the-underconsumption-hypothesis/

つまり、消費がGDPに占める割合は、今や歴史的高水準なんです。
この間、アメリカの格差が大幅拡大したことは言うまでもありません。

資産(不動産)価格の高騰が消費ブームを招いたと考えれば、
矛盾は解消する気がします。
ということは、バブル崩壊は消費を低迷させる、ということでしょうね。