2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

政権交代の意味がなかった

それはそうですけれど、民主党らしさが霧散霧消したのは、主として衆参ねじれのせいではないかな。 今の制度は実質的に、参院の多数党の政策を、衆院の多数党に政権を与えてやらせる制度になっている。参院議員は6年間身分が保障されており、解散を恐れる必…

金融投機が経済危機の原因か?

たしかにNHKスペシャルで出てきたヘッジファンドのやつ、いかにも見た目、人々を苦しめてもうける極悪人でしたね。時代劇だったら、絶対成敗されるでしょう。 http://www.nhk.or.jp/special/onair/111123.html しかし、彼らのおかげで財政危機が起こった…

司法試験の受験者が減っているのはよいこと

司法試験の受験者数やロースクールの入学者数が減っていることを嘆くとしたら、逆さまじゃないかな。 元々、ロースクール導入の目的は、何回も受験する浪人を減らし、中高年の受験をやめさせ、普通の公務員試験などのように、卒業後できるだけ早く合格するよ…

市場による規律

「市場による規律」といえば、インチキ宗教である経済学が布教して回っているドグマの一つですがw、欧州の危機は要するに、これが機能しなかったということですよね。 通貨が同じだろうと異なろうと、それぞれの政府が独立して国債を発行し、それぞれについ…

ハーバード学部生がマンキューの授業から集団退席した件

11月3日(米時間2日)といえば、私は近郊の山に登っていたから、全然チェックしていなかったなあ。 若気の至りとはいえ、なかなかやりますね。おとなしい日本の学生とは大違いだ。 なにせマンキューと言えば、「金融資本の傀儡」ブッシュ政権のCEA委員長…

リーマンショック後の緊急経済対策、予算の6割使われず

麻生政権の時の補正予算があまり使われずに埋蔵金となっている件の詳報です。 http://blogs.yahoo.co.jp/mazepparrigo/36046546.html すでに新聞記事としては検索が難しくなっているけれど、転載されているサイトはありました。 こういうものは、直接返還を…

震災で店頭からミネラル水が消えた理由

11月21日付日経経済教室。とても興味深い。 即決価格が引き上げられたのはオークションは顧客市場でないから、というのはその通りだと思います。 興味あるのは、震災の時、仮に競争的市場でミネラル水が取引されたとしたら、いくらになっただろうか、という…

増税の使途?

この人も選挙に立候補することになり、途端に政治家みたいなことを言い出した。残念だ。 国債残高を維持すべきである、その通り。そのためには、増税分をすべて国債の新規発行額の抑制に使わなければならないのですよ。新たに福祉予算など拡充したら、絶対に…

消費税増税に反対する理由

ユーロ圏共同債が発行されるとすれば何よりの朗報です。 ただ、ヨーロッパからの教訓として、気を付けなければならないことがある。 私は消費税率引き上げに賛成ですが、あえて反対の理由を探すとすれば、次のようになります。 欧州は消費税20%なのに国債…

左翼論客のほとんどがようやく消費税賛成だそうで

左翼が地方のB級グルメで喜んでるのがけしからん、というわけだが、こういう発想こそ、「年金や医療の財源は公務員の賃下げで」というマスコミ論調と根は同じということが、この人にはわからないんでしょうかね、、、 何はともあれ、左翼論客のほとんどが消…

研究者の賃金

これまた、「研究とは趣味であり、好きなことをして給料もらっているんだから、安くてもいいんじゃない」という世間に漠然と広がっている考え方の反映例でしょう。 最近では、これが公務員にもあてはめられ、「国家のために働くのが好きなんだから、賃金は安…

どうせ捨てるなら自宅の庭に捨てればよかった?

確かに、第一報に接した時、私も「これは威力業務妨害ではないか」と思いました。 もちろん、「土をおくりつける」ことが業務妨害なのですが、放射能を送りつけられたから、という誤解を招く可能性があったので、送りつけた人物を被疑者を特定せず告訴、とい…

自民党は野党ボケ

確かに、政権与党だったらどうするという視点を忘れて、かつての社会党みたいな政権批判をしてますね、最近は。 貧すれば鈍す、ということだな。自民党も焼きが回った。 合理的に考えれば、人心は民主党から離れており、地方選では、自民党が何を訴えようが…

日米の就職人気ランキング

言い古されたことではありますが、アメリカでは人気ランキングが大きく変わるのに、日本はバブルの頃と大して変わっていない。 アメリカでも公務員人気ってあるんですね。それにしても、CIAとかFBIとか、映画の見すぎじゃないですか。 日本では、オリ…

ラジウムの上で元気に50年

これまた放射線の健康被害が過大に報じられている例の一つではないですか。 この人は50年間合計で1500ミリシーベルト浴びている計算になるそうで。 そもそも、100ミリシーベルト浴びると、生涯のガン発症確率が0.5%上がるという話なんだから、大雑把に言っ…

野田応援論調

私も、今回、野田はうまく立ち回ったと思いますよ。 党内的には、輿石を幹事長にしたことが、ここへ来て効いてきている。口ばっかりで無能の岡田とは大違いだ。 *************************************************************** http://news.livedoor.com/…

大村・愛知県知事:10%減税見送り

元々、大村は保守的な政治家で、河村と組んだことに無理があったんじゃないですか。 ************************************************************ http://mainichi.jp/chubu/seikei/news/20111105ddq041010010000c.html < 大村秀章・愛知県知事の決断は…

石原都知事はTPPに反対

、、、だそうです。 意外な気がしますけれど、「NO!と言える日本人はオレだけ(野田には無理)」ということでしょうか。 ******************************************************** http://sankei.jp.msn.com/region/news/111113/tky11111308000000-n1.h…

供給政策とゼロ金利

ふむ。興味深いね。後で論じます。 http://gregmankiw.blogspot.com/2011/11/supply-side-policies-to-boost-aggregate.html http://www.philadelphiafed.org/research-and-data/publications/working-papers/2011/wp11-47.pdf

中野剛志の上にいる教授

リオン君が批判しています。 (リオンって本名?それなら初めて発見した学者の、、、、、、) http://econ101.jp/680 http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/b4/job/129-tpp-kokuminrengo.html 批判されているのはこの方。 http://trans.kuciv.kyo…

問題は事前協議の内容がどこまで公表されるか

山田正彦らが不甲斐ないのは事実ですが、政局にできる客観情勢ではなかったのではないかな。 物理的に考えても、政局にして勝つためには小沢が動かないと無理です。しかし、今回、小沢は動かなかった。おそらくTPP参加賛成なのでしょう。 もちろんアメリ…

アメリカでも公立志向が!

この記事、あちこちで論じられているようです。。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052970203733504577023892064201700.html 私は、これはアメリカ国力衰退の兆候の一つではないか、と思っています。 学費高騰もバブルの一つであって、これまでは景…

自民党とTPP

こりゃもう、自民党も政権党だったら、同じジレンマを抱えるからですよ。 アメリカの要求を拒否できないが、実現もできない、ということ。 TPPの難しさは、どこかに抵抗勢力を作りだして叩けば国民が拍手喝采してくれる、というものではないからでしょう…

リバタリアンのTPP論

さすが透徹した議論です。 とはいえ、こちらが関税撤廃する時に、相手も同時に撤廃してくれる方が、してくれないより、こちらにとって望ましいことは確かでしょう。 ただ、立場が逆だったら、どうなるのかな? 相手が関税撤廃する時に、こちらが撤廃するのと…

野田は只者でないか?

野田が決定を1日見送ったようです。 http://news.livedoor.com/article/detail/6015023/ <TPPについて政府・民主の会合があり、今日中に野田首相が表明するというシナリオは明日に延期になりました。慎重に判断するように、との党の意見を踏まえるとの…

「開国」のメリットは?

確かに、推進派のプレゼンが下手すぎると思います。 先日の日経学会の農業パネルにしても、推進派の木村さんのプレゼンにおけるTPPのメリットは「関税維持の姿勢では日本の経済外交が成り立たない」というものでした。しかし、国民にとっては「経済外交」…

多国間協議では無理な要求は出ない?

無理な要求が出るのは二国間協議の場合であり、多国間協議では「最大公約数」しか合意はできない、というのですが、あまり安心はできないんじゃないですか。 だって、日本に固有で、他国はやっていない制度の場合、他国の「最大公約数」として改革要求される…

拒否できないけれど実現もできなさそう

「否決に万全を期すため、一部の委員を差し替えた」って、本会議に上程されたら可決される可能性があったってことですよね。 しかし、反対派にしても、野田を追い込んで政局にする勇気はない。 本当は、アメリカが日本にいちいち要求するのやめてくれれば、…

TPP参加後の医療

おそらく、ここで紹介されている豪州のような制度になるんではないですか。 貧乏人は、長時間待たされるけれど安価でそこそこの治療レベルの公的病院+公的保険。 ある程度以上の金持ちは、すぐ診療してもらえて高度医療も受けられる私立病院+民間保険。 ま…

TPP参加で政府が真に意図していること

やはりTPPのことを書くとアクセスが増えるようなので。 今日は、TPPで議題に上ると懸念されている混合診療の解禁について。 この問題、医師会などが懸念していることを、考えてみましょう。 フツーに考えれば、これまで保険でカバーされていなかった治…