まずはともかく生き残れ

同じように考えている人、いるんですね。

危機水域の支持率だった鳩山が辞任して、マスコミが「小沢外し」と報道すると、そのまま信じて新政権を支持する国民って、何かおかしい。

1年に1度首相が替っているのはおかしい、国益を害するとみな思っています。しかし、政治家を動かしているのはマスコミが報道する支持率です。普通、政治家が○○だからこんなに頻繁に政権交代が起こると言うわけですが、国民が○○だからこういう事態になっていると考えてもいいのではないか。だから「衆愚政治」というきつい言葉をあえて使っています。

国民はマスコミが公表する支持率ほど○○ではないと、最後まで愚直に信じて選挙に突入し自滅したのが麻生さんでした。

私は、政治家の義務の一つは生き残ることと考えているので、選挙を考え鳩山は辞任しろと主張しました。このまま突っ込めば鳩山だけでなく、大量の民主党参院議員が死ぬと考えたからです。

政治家は公言している信念をナイーヴに貫いて自滅してはいけません。国民を欺いてでも生き残り、最終的に国民を動かしてこそ政治家の本懐です。

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http://esquire.air-nifty.com/blog/2010/06/post-5c88.html

<さらに、1年弱や未満での内閣総理大臣の辞任が相次ぐ事態について、マスメディアが民主党政権の批判の材料に挙げており、報道バラエティーの司会者たちは、偉そうな顔で、もっともらしく批判して現状に対して、私は違和感を感じます。

なぜならば、安倍政権以降、福田、麻生、鳩山とこういった短期政権としてしまっている最大の原因が、マスメディア、ひいては有権者である我々にあることを自覚すべきと考えるからです。

安倍、福田、麻生、鳩山に対し、我々は十分な時間と猶予を与え、それぞれの政権の行った成果の部分を正当に評価してきたでしょうか。

鳩山政権を例に挙げれば、国賠訴訟をめぐる対応はもっと評価されるべきでした。自民党時代が全く解決してこなかった問題に道筋を付けた分野もあります。

これを十分報道せずに、負の面ばかり指摘し、うつろぎで無責任な世論を構築してしまっているマスコミの罪は大きいとはいえ、我々有権者にも責任があります。

結局のところ、我々有権者は、「良くも悪くも自分たちが選んだ政権だ」という意識が非常に薄弱です。

メディアの報じる世間の声などがどこまで正確に反映されているかわかりませんが、メディアの報じる一般人の反応というものを見ていると、8ヶ月しか続かないような政権を選んだということへの反省をする声はほとんど聞かれません。

「がっかりした。」「やめるのは当然だ。」等々、非常に他人事のコメントばかりが目につきました。

しかし、この政権を選んだのは他ならない、我々、有権者です。このことに対する自覚と反省をしなければ、健全な民主主義を醸成し、成熟した社会を日本が築くことは不可能でしょう。>