茨城県議選

これは脱小沢のツケじゃないですか。

どう考えたって、今の民主党執行部に、地方のことなんかちゃんと考えられそうな人はいなさそうですもの。小沢が動ける状態だったら、もう少しマシな結果だったと思いますよ。

それにしてもこの自民党の圧倒的な強さ。茨城県民の投票は完全に伝統的な地方パターンだということがよくわかる。

これを「政治とカネ」に対する茨城県民の批判とかなんとか、都合よく解釈して、政治利用しようとしているわけでしょう、今の執行部は。

しかし、ここであえて党内対立をあおるような役員決定をすれば、民主党政権の危機は深まると思いますね。

だいたい、今の民主党政権に対する国民の批判は、「政治とカネ」の割合は低く、ほとんどが稚拙な政権運営に向けられていることぐらい、連中だってわかっているはずです。しかし、大連立の条件として何としても小沢を排除しなければならないので、蒸し返している。

なまじ小沢が出てくれても却って困るわけです。どうせ証人喚問を要求されてさらに時間がかかる。いっそのこと拒否してくれて離党勧告、と持っていきたいところでしょう。

もちろん、そんなことは小沢側もわかっていますから、今日は鳩山、小沢、輿石が集まって「決して党を割るようなことはしない」と確認したようです。

国会で招致決議が出たのに拒否すれば、離党勧告や除名の大義名分になりますから、結局、小沢は政倫審に出るんじゃないかと思います。

まあ、時間稼ぎですね。どうせ裁判は先の話ですから、それまでは政権に次の危機が来るのを待つしかない。与党の中にいて政権の危機を待ち望むというのはおかしな話ですが、昔の自民党もそうだったですよね。

要は衆院選までは政権のたらいまわしができるわけです。

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http://www.asahi.com/politics/update/1212/TKY201012120154.html

茨城県議選(定数65)は12日投票され、即日開票の結果、民主は推薦1人を含めた24人のうち当選が6人にとどまった。現有議席をかろうじて維持したものの、擁立した候補者の4分の3が落選。菅政権の支持率が下落する中、地方選でも極めて厳しい結果となった。

 推薦を含め44人を擁立した自民は39人が当選。今後、自民会派入りするとみられる無所属の当選者を含めると、ほぼ現有の45議席程度は維持する見通し。みんなは自民からくら替えした現職と、新顔の計2人が当選し、党として初めて都道府県議選で議席を獲得した。公明は現有4議席を確保。共産はつくば市区の現職1人が落選し、現有2議席を守れなかった。

 市町村合併を反映した新しい区割りで初めて実施されたが、投票率は49.00%(前回47.94%)と、3回連続で50%を切った。 >