見合い結婚の方が幸せ、らしい

この人、たけしの番組にマイケル・サンデルが出演した時、紹介されていたコロンビア大学の心理学教授です。私には、サンデルよりも余程この人の研究の方が、おもしろかった。

今の日本で未婚化・非婚化が進んでいるのは、明らかに、恋愛結婚主流のせいだと思いますよ。

結婚前に相手のことを知りすぎるのも、結婚できない原因の一つでしょう。

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http://d.hatena.ne.jp/shins2m/20110116

<「選択は善」とは限らない。この最大の証明は結婚です。

シーク教徒であった著者の両親は親が決めた結婚でした。

なんと、父親は結婚するまで母親の顔を知りませんでした。

本書には結婚式の写真が2枚掲載されていますが、1枚目は式の途中で撮影されたもので、母親の顔はまだベールに覆われています。

その隣りに座る父親は、心なしか不安そうな顔をしているように見えます。もう1枚の写真は結婚式が終わった後のもので、母は初めてベールを取りました。

すると、素晴らしい美人だったので、父の顔がほころんで笑顔になっていました。

このような「取り決め婚」について、著者は次のように書いています。

「現代の読者にとっては、取り決め婚など、とても考えられないかもしれない。だがこのような結婚の取り決め方は、特異な現象でも、インドに特有の慣習でもなく、過去五千年にわたって世界中で見られた行動規範の重要な一部分だった。古代中国から古代ギリシャ古代イスラエルの十二部族に至るあらゆる世界で、結婚は一般に家族の問題と見なされていた。男女の結婚は、家族間のきずなを生み、強めるための手段だった。近くの見知らぬ部族と姻戚関係を結ぶのも、二国間の政治同盟を強化するのもみなそうだった。結婚の目的は、二人の大人とその子どもで労働を分担する経済的利益のためでもあり、血筋を絶やさず、生活様式の継続性を守るためでもあった。言い換えればこのきずなは、目的を共有することで成り立っていた」>