ヒーロー待望こそ迷走の原因

何度も言いますけれど、ヒーロー待望論というやつが今の日本をダメにしていると思いますよ。

誰か、すごい「リーダーシップ」を感じさせるヒーローが出てきて、国民に負担感を感じさせることなく、積み重なる難題を処理してくれるはずだ、というやつね。

ちょうど、キンチョールのCMで、バスの中の松本人志が「パッとせんな~、どっかの誰かが、なんかええ感じにしてくれへんかな~」と言っている気分が、わが国民に蔓延しているわけです。

http://www.youtube.com/watch?v=Lr2a8lAB3uQ&NR=1

確かに、金融危機、沖縄米軍基地、尖閣諸島北方領土、年金・医療、そして震災、原発事故と、災難に次ぐ災難で、国民にフラストレーションが溜まっています。

しかし、どこかにいる悪人を除き、無能な政治家を取り換えれば、問題が解決すると考えている間は、
日本は迷走すると思います。

負担が嫌だからという国民に、日銀が何とかしてくれるはずだという、偽りの解決策を提示して惑わすという意味で、リフレ派の罪も大きいと思います。

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http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2011/04/417-9cba.html

<私は今回の震災の規模や被害の大きさから、菅政権が良くやっているとは言わないまでも、引きずりおろすまでの問題を抱えているとは思わない。もう少し事態が安定的に推移するまで、次の首相を選ぶというようなごたごたをやるべきではない。少なくとも「じゃ誰?」となって、思い浮かぶ顔は、この事態の処理について菅氏と良くて五十歩百歩の人しかいない。とにかく原発の処理がもう少し軌道に乗り、復興が動き始めるまで、首相を変えるのはリスキーである。(中略)

もし、谷垣氏がやっていたら、石原伸晃氏がやっていたら、山本一太氏がやっていたら、安倍晋三がやっていたら、小沢一郎氏がやっていたら、鳩山由紀夫氏がやっていたら、と考えても、いずれの選択肢も多少の一長一短、政策判断の結果はほとんど同じだったと思う。特に原子力発電の事故の処理については、誰もが経験していないことだけに、事態の後追いになるのは誰しも避けられない。問われる資質は、情報の公開性があるのか、被害の拡大に手遅れになるようなことをしてしまわないか、ということで、その点については、情報公開という点では小沢氏では課題があり、判断の遅れや迷走については安倍氏、鳩山氏であれば問題が起きていた可能性は高い。

原発災害に右往左往する、トップなき東京電力に対して、3月12日に現地に飛んで、電力業界の問題ではなく国の問題だと関係者の認識をそろえさせた行動は意義が大きい。この行動について様々な批判する人もいるが、私は評価している。>

http://hideo.269g.net/article/15916552.html

<政治もそうだ。自民党という腐れきった政党から民主党へと政権を移譲させたが、これがまったくクソ以下の政党であった。これでは、たんつぼから出て便所(汲み取り式)に落ちたようなものである。菅さんは、僕は、小沢一郎退治のみの一点で評価していた。ところが、小沢に頭を下げて協力を求めるようでは、もうダメである。本当にこの男は、与党議員としての才能はゼロだった。かと言って、菅に代わるような人材はまったく見当たらない。小沢一派なんぞ、倒閣を目指しているらしいが、とっとと民主党から出ていけばいいのだ。そうすれば、過半数を失うわけだから、いやでも民主党は崩壊する。あくまで、このハイエナどもは、与党内で文句を言いながら、へばりつきたいだけの阿呆集団である。

 僕は、震災前は、増税も仕方がないと思っていたが、今は、増税は絶対すべきでないと思う。今増税をやったら、日本は100%ぶっ壊れる。僕は、20兆円規模の国債を日銀が一括引き受けすべきだと思う。その金を震災復興資金に充てるべきだ。そして法人税は5パーセントに引き下げ、金回りをよくして、日本経済を活性化させるべきである。増税なんてもってのほかだ。経済が死んでしまうではないか。民主党自民党ももうめちゃくちゃ。民主党には不安感、自民党には不信感、小沢一派には嫌悪感。もっと大胆な、強力なリーダーシップを持った人物が出るべきであるが、ダメだろうな。>