国民は菅のツキを見ている

菅内閣の支持率が上向きだそうであります。

下にあるように、菅がウソをついていることは明らかです。しかし、こういう奇策を用いてでも窮地を乗り切ったことに、国民は「菅にはツキがある」と判断しているという気がします。

例えば、尖閣諸島北方領土の件は、明らかにツキがないことを示唆している。だから支持率が下がった。これに対して、震災やら今回の不信任決議案の顛末は、何か超自然的な力が支えている、という印象を与えます。

震災がツキであるなんてのはひどい話ではあるが、9.11がブッシュにとって政治的サポートであったのと同じです。

国民が首相を支持するのは、この人はツイていると判断するからです。小泉が拉致被害者を5人を連れ帰ったのは、彼がツイているからであって、こういうツイている首相なら支持しようというのが、小泉の高支持率の神話学ですね。

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110603-OYT1T00953.htm

菅首相は3日の参院予算委で、「東日本大震災東京電力福島第一原子力発電所事故に対して一定のメドがついた段階だ」と述べ、改めて早期辞任を否定した。

 鳩山氏との会談で「退陣」という言葉が出たかどうかについては「約束にはなっていない」と強調し、「私の認識は岡田幹事長と一緒だ」とも述べ、退陣の時期を「区切っていない」とする岡田氏の主張が正しいとの考えを示した。

 ただ、首相と鳩山氏が交わした「覚書」をまとめた北沢防衛相と平野博文官房長官は3日、それぞれ「退陣を前提としたものだ」との認識を示した。平野氏は同日の記者会見で、「2次補正は1か月もあれば出来る。(原発対応は前提条件では)全くない」と述べ、鳩山氏を援護した。

(2011年6月3日21時36分 読売新聞)>