北の情報管理

結論としては、北朝鮮の情報管理は完璧、ということではないですか。

今思えば、あの看板女性アナウンサーがしばらく出て来なかったのが最大のシグナルだったわけですけれど、誰もその意味を正しく指摘しなかった。

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http://twitter.com/#!/magosaki_ukeru/status/149056735250878465

北朝鮮:何が起こっているか、西側は単なる推理の域超えず。19日NYT「金正日の死予測出来ず、米(韓)情報分野の大失敗。北朝鮮は極一部で国家運営。米国傍聴等実施するも効果無し。亡命者ランク低すぎ、この中に入れず、北朝鮮は全て推理の域。張成沢が実質摂政的役割になるかに注目」>

http://blogos.com/article/27394/?axis=g:0

金正日主席が死亡して丸2日、その事実は、全く外部に漏れなかった。武田信玄の時代じゃあるまいし、こんな情報化時代、特に北情勢収集に日夜、全力を挙げているはずの韓国の情報機関も何の情報も得られなかったってことは奇跡みたいな話です。南からの報酬を貰ってるスパイは北にもいっぱいいるはずですから。

水も漏らさぬ情報体制って北朝鮮のためにあるような言葉です。勿論、インターネットなど許さない。許していたアラブ諸国ではアラブの春で独裁者が次々打倒されました。でも、北朝鮮ではその心配は全くない。一般向けネットなどないのだから。だから、体制内部での暗闘はあるかもしれないけれど、国民からの集団的なプロテスター(TIME誌が選んだ今年の人)は起こりえない。残念だけど。

つまり、いまの情報遮断体制こそが北の生きる道である以上、金日成金正日に続く3代目はカリスマ性も何もないなかで統治体制を続けるにはますます国民への情報遮断を強化するしかない。まっとうな国家になってグローバル社会に入ってきて欲しいなんてことをメディアも政治家ものたまっているけれど、それを新体制に望むのは木に縁りて魚を求むみたいな話だろうとしか思えない。ますます、情報遮断度を高めるしか生きる道はないのが北の現実なのだから。つらいなあ。いかに情報が社会を規定するかってことが国家レベルで証明されているってことです。>