輿石がおそれること

なるほど。

これまた、一見、自殺行為に見える小沢系離党をそう簡単に放置できない民主党の事情の一つなんだな。

小沢が輿石に何か頼んでいるのではなく、輿石が小沢に頼んでいるわけだ。

小沢としては、当面、参院小沢派は離党させず外から操った方がトク、と見ているのではないか。

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http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK29009_Z20C12A6000000/

<2日間で3度にわたって会談した民主党元代表小沢一郎と幹事長、輿石東の党分裂を巡る駆け引きの中心にあるのは「参議院」だ。自民党時代、参院を軽視して苦杯をなめた小沢が民主党になって扶植してきた勢力が、参院議員である輿石の急所を揺さぶっている。

 「輿石さんが待ってくれ、というから」。28日夜、輿石との2度にわたる会談を終えた小沢が会合の相手としたのは、自らを支持するグループの参院議員10人だった。輿石の本拠である参院議員を2桁集めたことに意味があった。

 「参院で第2党になれば本会議もままならない。議長も失う」。輿石が危機感を募らせるのは、ただでさえ与党が過半数を制していない参院に、無視できないだけの「小沢派」がいるからだ。

 定数242の参院で、民主党は104にとどまる。小沢系参院議員が15人、離党すれば3桁の大台を割りこみ、第2党の自民党(86)との差は接近する。しかも参院は任期6年、3年ごとに半数改選。仮に来年夏までに次期衆院選があり、小沢系が苦戦したとしても、参院では一定期間、かなりの勢力を維持できる計算になる。衆院選後の状況次第では「参院小沢党」がキャスチングボートを握る事態もあり得る。>