イモトのマッターホルン

大論争になっているようなので、一言。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1195005486

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1494960999

一部には、「ヘリコプターを使って下山したのは、本当は登れなかったという裏事情を糊塗するため」などと口さがないことを言う人がいるようですが、私は、イモトは確かに登ったと思っています。

そもそも、彼女はすでに、モンブランキリマンジャロアコンカグアに登っている。体力的には、今回のマッターホルンでも十分だと思います。「これまでの山も本当は、、、」などと言い出すなら、きりがありません。

それに、マッターホルンって、今は、プロしか登れないような厳しい山ではありません。実際、ある程度の経験があり、必要なトレーニングを積めば、一般人でも登れる山ではないでしょうか。

実際、この人も女性ですが、素人段階からスタートして、モンブラン、メンヒ、ユングフラウ、アイガー、マッターホルンと登っており、グランドジョラスさえ途中まで登っています。

http://aimi.jp/alps/

もちろん、このひとはきちんとステップを積み重ねてレベルアップしています。

イモトはどうかというと、今回の剱岳合宿と現地でのテスト登山合わせて1カ月というのは、ちょっと短いようにも見えるけれど、体力のある人にとっては十分と思いますよ。

私だって、宣言こそしませんが、来年の夏、モンブラン登ってくるなら、大いに可能と思っています。要は、現地の5日間プログラムに参加すればいいのです。1190ユーロというのは高いですが。

http://www.chamonix-guides.com/Produit/55/3-activites-ete-chamonix.htm

モンブランは体力の山なので、日本アルプスを縦走していればたぶん大丈夫とタカを括っております。

番組に戻ると、今回、ヘリコプターを使ったのは、ガイド協会の側に「日本のテレビ局なんだからできるだけ金を出させる」というのもあったと思いますよ。だって、その方がガイドも安全で楽ですし。

さらに好意的に解すれば、ヘリコプターで下りるということにしておけば、登頂時間に余裕が出ます。下りに使う時間を気にせずに登れますから、それだけ登頂成功の可能性が高まります。

実際には午前10時に山頂に着いているので、十分、下山時間はあったはずです。しかし、ヘリコプターで下りれるなら、私だったそうしたいですよ。どんな山はだって、下りはあまり面白くないですから。

番組的には、ヘリコプターでイモトが釣られる方が、淡々と下りるより面白かったのは確かでしょう。

そもそも、イモトの一連の登山は、登山に対する視聴者の平均的イメージを前提として、平凡な女性があえて困難なことに挑戦するから面白いのでしょう。

NHKは、夏の「グレートサミッツ」スペシャルで、永井大がメンヒに登る、というのを流しました。

しかし、日本人とはいえ体格的にスイス人ガイドに負けない若い成人男子がメンヒに登っても、できてあたりまえ、という感じで、あまり面白くありません。

昨年、永井が白馬岳に登るという民放番組も見ましたが、「こんな簡単な山ではなく、もっと厳しいの登れよ」と思ってしまいました。

タレントの場合、どうしても安全確保というのが重要になります。たとえば、永井大なら槍ヶ岳穂高岳をつなぐ大キレットを容易に通過するでしょう。しかし、撮影にあたっては、ガイドとザイルで結び合うことが必要になる。しかし、一般登山者が単独でザイルなしで通過しているところを、どうみてもスポーツ万能の若者が、ひもで結んで通過では、絵にならない。

NHKの内多アナと世界で初めてエベレストに登頂した女性である田部井淳子が、立山からジャンダルムまで縦走する「夏の北アルプス あぁ絶景!雲上のアドベンチャー」では、大キレットから先は、ガイドと内多、田部井がザイルで結ばれて通過していました。中高年おじさんと、プロとはいえ今は高齢女性の組み合わせなら、あれでいいわけです。

http://www.nhk.or.jp/archives/premium/past/201206-3.html