もし真犯人がメールを送らなかったら

これ、気になるのは、三重の事件で、犯人が痕跡を残さなかったら、警察は遠隔操作に気付かなかったのではないか、ということです。どうなんでしょう。

犯人は、警察が気づいてくれるように一件だけウイルスを残した。幸い、警察はこれに気づき、誤認逮捕の可能性に言及する記者会見をした。その後に、犯人から犯行声明メールがTBSと弁護士に届いたのです。

もし、犯行声明がなかったら、と考えると、ぞっとしませんか。

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http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG18013_Y2A011C1CC0000/

<セキュリティー会社、シマンテックは「ウイルス自体はプロの技術者でなくても、ある程度のプログラミングの知識があれば作成できるレベル」と指摘。「他人のパソコンを乗っ取った上でネット掲示板経由で犯罪予告の発信を指示する点が今までになかった」という。

 最初の犯行とみられる横浜市の小学校に対する襲撃予告では、遠隔操作ではなく、ネット上の掲示板に書き込んだURLをクリックすると自動的に犯罪予告を発信する仕組みが使われた。

 その後、7月以降の事件では、遠隔操作ウイルスにより他人のパソコンを乗っ取って犯罪予告を書き込む、より高度な手法に転換していた。

 第三者のパソコンに侵入して支配するウイルスは「トロイの木馬」と総称され、伊勢神宮爆破予告で逮捕された津市の男性のパソコンでは、ウイルスが仕込まれた「iesys.exe」という名前のファイルが残っているのが確認された。

 犯行声明は「この時だけはわざわざトロイを消さなかった。警察が見つけられるか、見つけられないか……。警察を試す意図があった」と記述している。>