都知事選

橋下は「石原氏を通じて猪瀬氏に出馬しないようメッセージを送ったのではないか」ということで、猪瀬は出ないとなると、東国原が俄然有利になりそうだ。

それで自民党はいいのかな。都議会与党の地位を死守するためには、嫌でも勝ち馬に乗らざるを得ない。維新が応援する東国原を抱き込んでしまえば、「既成政党VS第三局」という構図をぼかすこともできる。

都民はどうだろう。青島幸男を選んだこともあるぐらいだから、お笑い芸人が都知事になっておかしくないか。しかし、ノブ様みたいに「そうなったら住民票を移す」と言う都民もいるようだ。

革新陣営(これは死語だが、さすが東京にはまだこういう勢力がいる)は、宇都宮健児を担ぐようだが、何とも古き佳き革新都政みたいな候補ではある。やはり、成り手がいないんだろうね、

民主党が宇都宮に乗るのは難しいだろう。自前候補と言ったって、衆院議員は減らせないから参院から出すしかない。となると蓮舫か。

ミーハー度の戦いになりそうな気がする。

とすると、東国原といい勝負になりそうなのは蓮舫しかいない気がする。

松沢は、自民党の支持を得られれば、かなり有力候補になりうる。元民主党ということでそれはありえないとなると、泡沫だ。

同じことは舛添についても言える。彼の致命的なミスは、2009年頃の民主党ブームに幻惑されてつい自民党を離れたこと。自民党に残っていれば、国政でも、自治体選挙でも、重用されたはずだ。

おや、こんな情報が。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121101/plt1211011135004-n1.htm

自民党が行った緊急情勢調査で、石原氏が後継指名した猪瀬直樹副知事が、他候補者に5倍もの差をつける圧勝だったというのだ。>

猪瀬の人気は意外に高いらしい。人を馬鹿にしたような態度で話すのが嫌われているのだろうけれど、選挙で勝てそうなら自民党も乗るのではないか。

となると、東国原は出にくくなる。東国原が出ないとなると、蓮舫と猪瀬なら猪瀬が有利だろう。

猪瀬も東国原も蓮舫も、みんな出れば、都知事選は面白くなるだろう。

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http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC0601P_W2A101C1000000/?df=2&dg=1

<猪瀬、東国原両氏が出馬する事態は避けたいのが維新の本音だ。両氏出馬ならば、石原氏は後継指名した猪瀬氏の支援に回り、東国原氏とは敵対関係になる。しかし、これまでの関係から維新が東国原氏に敵対する可能性は低い。となると、石原氏と橋下氏が、次期衆院選で協力しながら都知事選では反対陣営になるというねじれ現象が生まれかねない。維新所属の大阪府議は「橋下代表は、どちらの候補も支援しないことになるのではないか」とみる。

 そんな状況になれば、橋下―石原連合という第三極形成のための核が失われかねない。冒頭の石原氏のぼやきの背景には、橋下氏が東国原氏の支援をほのめかすことで、石原氏を通じて猪瀬氏に出馬しないようメッセージを送ったのではないかとみる向きもある。>