大阪府は民間企業で、知事は社長か

要するに、そういうことかと。

しばしば「民間企業ならありえない」というのが、公務員や役所への批判の枕詞として使われるわけです。

しかし、元々、民間企業とはことなる理由で意思決定しているのが役所というもの。
「380億円損失が出て、ボーナスも下がらない組織は恐ろしい」というわけですが、
民間なら、事前に期待値の意味で損失が出ると予想される事業はやらないだろうが、
役所というのは、政治家や住民の希望に従い、期待値が損失であるような事業でもやるところです。

最初から期待値が損失であるような事業を役所がやらなかったら、
公共交通でもインフラでも、今日市民があたりまえに利用しているものの多くが
整備されなかった可能性があります。
東京以外の5大都市圏の地下鉄なんか、いったいいつ採算が取れることやら。

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http://sankei.jp.msn.com/politics/local/091009/lcl0910091611001-n1.htm

 大阪府橋下徹知事が、不適切な表現のメールを知事に送ったことを理由に女性職員を厳重注意としたことに「知事は大人げない」「(職員は)非常識」などと賛否の声が多数寄せられていることが9日、分かった。

 府民課によると、8日夕方までに電話やメールで計93件の意見があり、橋下知事の対応に批判的なものが53件と過半数を占めた。「処分で意見が出にくくなるのではないか」「厳しすぎる」などの声が多かったという。

 一方で「トップに対する言葉として失礼だ」「身分が安定している公務員だからこんなことができるのか」と、職員を批判する内容も。意見は9日午前も引き続き寄せられているという。

 橋下知事は同日朝、府庁で記者団に「トップの訓示に対する物言いや対応を問題視した。(職員は)府民がわたしを批判することと、上司と部下の関係を勘違いしている」と述べた。

 女性職員は2日、橋下知事が全職員に送った税金に対する感覚の違いを批判するメールに対し「愚痴はブログでしてほしい」などと返信。8日に口頭で厳重注意を受けた。