宗像という元特捜部長

小沢問題でマスコミ大活躍の元特捜部長について。

確かに、朝日新聞とテレ朝で言っていることの論調が、全然違いましたね。

この宗像さんというのは、福島県のゼネコン汚職で起訴された佐藤栄佐久知事を弁護して、検察が無理やり作った「地価の相場と購入価格の差額は賄賂」シナリオを打ち破ったひとですからね。

状況に応じてどちらの立場でも使い分けられるということは、政治家の疑惑というものが、元々、あまり客観的に存在するものではないことを示唆しているような気がします。

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http://blog.livedoor.jp/sobata2005/archives/51423686.html

<疑わしきは罰せず、推定無罪の原則は、裁判には適用されるはずだが、メディア、世論には適用されない。しかも、元東京地検特捜部長が出てきて、白ではなく、まだまだこれからだ、という説を主張し、正面から、小沢氏と検察の戦いであることを認める。彼は、特捜がこれだけやるからには、別の物証をつかんでいるはずだと言う論理を展開し続け、それが間違いと分かると、まだまだ疑惑は晴れていないと言う。彼らは、商法を認識しているはずだが、株式市場ならば、風説の流布にあたる。>

http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-227.html

<本日(2/7)のサンデープロジェクトに出演した宗像紀夫は、2/5の朝日新聞に発表した見解とは全く逆の主張に転じ、検察批判から検察擁護の立場に回っていた。宗像紀夫は新聞とテレビを使い分けている。宗像紀夫の二枚舌については、高野孟もネットの記事で触れていて、今日の番組の中でもその片鱗が窺える場面が一瞬あった。CM時間中に宗像紀夫郷原信郎に対して、今度の捜査で小沢一郎の共犯の立証は最初から無理だったと漏らしたハプニングがあり、オンエアされない幕間の会話では、宗像紀夫は朝日に書いた検察批判の主張に戻っている。宗像紀夫の二枚舌の矛盾を具体的に指摘しておくと、論点は次の二点になるだろう。

第一に、秘書の逮捕について、新聞紙上では、決定的な証拠も得ないままの見込み逮捕であり、捜査手法に問題があったと検察を批判しながら、テレビでは、検察は十分に裏金の証拠を握っているはずで、冒頭陳述で必ず明らかにするだろうと言い、秘書3人の逮捕は当然だと認識を翻していた。第二に、新聞紙上では、政治家の逮捕は贈収賄や賄賂など実質犯を問うべきで、政治資金規正法形式犯を代替で適用するのは不適切であると論じつつ、テレビでは、4億円の虚偽記載は重罪だと言い、検察の立場をそのまま代弁する議論に終始していた。

主張が完全に矛盾している。老獪で巧妙と言えばそうだろうが、卑劣で狡猾だと非難されても仕方がない。法曹家は政治家ではないのであり、われわれ国民が司法の専門家に期待するのは政治家の立ち回りではないのだから。 >

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/01/post_467.html#comment-39843

<追加情報としてちょっとした裏話。先日のサンプロで、郷原弁護士が徹底した反検察の立場をとっているのに対し、宗像元特捜部長は親検察というか「特捜の仕事の仕方はこういうことなんだから甘く見てはいけない」という趣旨の発言に終始した。それで番組の議論は結構盛り上がってよかったと思うのだが、終了後、宗像は大谷昭宏に向かって「私も実はあなたと意見は同じなんですよ。今回の検察のやり方は全く目茶苦茶です」と言っていた。ま、ここで郷原と一緒になって検察批判をしたんでは番組として成り立たないという判断だったのだろう。弁護士というのは、例えば個人的には絶対にクロだと思っている凶悪犯のために正々堂々の弁護を繰り広げて無罪を勝ち取ったりすることが出来る仕事柄であって、この程度の演じ分けは苦でもないのだろう。テレビ番組の裏にはこんな虚実もあるのであって、私はこの日、「お、宗像さんは今日はそっちで振る舞うのか」という感じで見ていた。>