菅はぶれずに消費税論議を貫け

ここに消費税ドタバタの経緯が詳細に書いてあります。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/06/post-0893.html

菅総理と小野先生の見解の相違も指摘されているとおり。

党首討論会で、なぜ消費税の引き上げが必要なのかと聞かれた菅直人首相は、「高齢者関連の社会保障費は消費税でまかなうことになっているが、10兆円足りず赤字国債で補っている。このままでは社会保障制度が破綻(はたん)する」と説明した。「これを消費税増税でまかなったとしても借金が増える勢いが減るだけで借金は減らない」とも述べた。こうした現状の厳しさを繰り返し、丁寧に説明することで、国民の理解を深めていかねばならない。>

小野先生は菅総理のブレインということになっていますが、菅は消費税収を、小野の言うとおり新規の雇用創出に使うつもりはなく、財政赤字の削減に使おうとしています。

小野さんの言うとおり、消費税を2011年春に10%まで上げ、増税分をそのまま新規の雇用対策に充てるならば、消費税以外の税収が2010年見込みとかわらないとすると、財政赤字は相変わらずの44兆円になるでしょう。

しかし、菅総理はそのように考えていません。たとえば12兆円の増収があったとして、その全額を赤字国債の新規発行抑制に充てようと考えています。そのおかげで、財政赤字は44-12=32兆円にとどまるはずです。

私は、増収分の使い道は菅総理の言う通りで十分だと思います。これではじめて将来の社会保障の破綻を避けることができ、将来の雇用が維持されるわけですから。