それでも前原を守るしかないか

ふむふむ。

まあ、そういうことでしょうな。

ここでもやはり、前原の一連の過激な発言が、尖閣問題と相俟って、ロシアに強硬な措置を取らせたとも言える。

しかしながら、本人は確信犯で、あえて日本と中露の対立を際立たせ、古典的な冷戦構造を復活させることによって、現在揺らいでいる「日本には日米同盟しかないんだ」という国民の合意を再確認しようというわけでしょう。

肝心なのはアメリカがどう動いてくれるかですが、ヨニウムさんの見立て通り、しょせんアメリカは「Japan Passing」で、日本を外して米中協議するなら、前原は政治的に終わりでしょう。

これまでのところ、アメリカは「尖閣日米安保の発動範囲」と言ってくれてますけれど。

悲しいことに、アメリカが日本を見捨てれば、日本は中露と仲良くしていけばよい、というわけにもいかないのが、今の状況です。そうなると、国際的孤立しかない。

あれれ。「尖閣ビデオはしょぼかった」そうです。

http://news.livedoor.com/article/detail/5110829/

<限定29名の中の1人として、海上保安庁の鈴木久泰長官の説明と共に、9月7日午前10時15分からの3分20秒、同10時56分からの3分30秒、都合 6分50秒のヴィデオを視聴した限りに於いては、豈図(あにはか)らんや、「う~む、この程度だったのか」が偽らざる印象です。

前編は、巡視船「よなくに」の左船尾に中国漁船の左船首がぶつかった前後。後編は、その約40分後に巡視船「みずき」の右舷中央部に中国漁船の船首がぶつかった前後。が、それを「衝突」「追突」「接触」の何(いず)れと捉えるか、批判を恐れず申し上げれば主観の問題ではないか、と思われる程度の「衝撃」なのです。出席していた複数の議員も、同様の見解を僕に呟きました。>

こういう意見が増えてくると、前原の立場は苦しくなるでしょうね。

とはいえ、ここで前原がやめさせられると、船長逮捕以来の日本政府の決定がすべて誤りだったと認めるようなもの。それはさらにまずい。

次善の策として、誰かが前原の言動にタガをはめる必要があるかもしれません。

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http://news.livedoor.com/article/detail/5109238/

<日本との領土交渉で、メドベージェフ大統領は「独創的アプローチ」に言及するなど問題解決に意欲を示していた。しかし、昨年7月に日本の国会が、北方四島を「日本の領土」と明記した改正北方領土特措法を採択。民主党政権発足後、四島に近い北海道の根室を視察した当時の前原誠司国土交通相(現外相)が「ロシアが北方四島を不法占拠している」と発言するなど、ロシア側の神経に触れる動きが続いた。こうした経緯から、大統領が「日本とは交渉の余地がない」と見切りをつけ、態度を硬化させた可能性もある。

 自民党政権時代の昨年5月も、当時の麻生太郎首相がロシアによる「不法占拠」と発言したことがあり、大統領はその後クレムリン(大統領府)で行われた河野雅治大使の信任状奉呈式で「容認できない」と異例の苦言を呈したことがある。

 91年のソ連崩壊で旧ソ連を継承したロシアは、56年に日本とソ連が締結し、両国の国会で批准された「日ソ共同宣言」に基づき、歯舞、色丹の2島返還で幕引きを図りたい意向とされる。大統領の訪問は「国後、択捉の返還は100%ありえない」とのメッセージにも受け止められる。>