恐怖指数

けっこうなことですが、例えば、日経平均が下がる時に上がってくれるだけではつまらない。それなら、すでにそういう商品がある。

日経平均が下がるだいぶ前に上がり始めてくれれば、先行指標として役に立つでしょう。もっとも、その場合、恐怖指数は買わず、日経平均空売りした方がもうかるはずだ。

逆に日経平均よりだいぶ遅れて反対方向に動いてくれれば、投資対象として魅力がある。だって、日経平均が下がって損した人が、これから確実に上がる恐怖指数に投資して損を取り返せますからね。

もっとも、そんな利用はできないはず。みんなが買ってしまうので、搾取できるような(exploitableな)日経平均との有意な先行性、遅行性は発生しないでしょう。

結局、デリバティブ商品というのは、素人が取りくんでもそんなにもうからないでしょうな。

ただ、持ち合い関係とかで売るに売れない株を抱えている法人には、利用価値がありそうですね。

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http://mainichi.jp/life/today/news/20101221k0000m020051000c.html

金融危機や有事の際に急上昇し、投資家の不安心理を反映するとされる「恐怖指数」に連動する上場投資信託ETF)が20日、アジア市場で初めて大阪証券取引所に上場された。初日の売買代金は7200万円超と「順調な滑り出し」(関係者)だった。

 恐怖指数ボラティリティー・インデックス、VIX指数)は、米国主要500社の株価を基に算出する株価指数「S&P500」のオプション(将来、一定価格で売買する権利)価格から算出され、08年秋のリーマン・ショックや今年5月のギリシャ財政危機の際に急上昇した。

 大証ETFは、投信運用大手の国際投信投資顧問が商品化して上場。株価に反比例した動きをするため、相場急落時に保有株の損失をカバーしたい投資家などの利用を見込んでいる。【田所柳子】>