所得移転の共同体

これはまた、まったく正しい。

だから地方分権なんてするな、ってことですよ。

通貨共同体は「所得移転の共同体」でもあるわけですが、いざという時助けてもらうためには、普段は、助けてくれる者の言うことを聞かなければならない。

もっとも、今、ユーロ安になっているのは、いわゆるPIGS諸国の放漫財政ゆえですが、その恩恵を最大限享受しているのはドイツですからね。少しはギリシャやスペインを助けるのが人の道、ってもんですぜ。

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http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20110201/FOUR_EUROPEAN_PLOTLINES

<汎欧州主義の復活

三者の暗い選択肢に比べれば希望がある選択肢。ロベール・シューマンが60年前に夢見た「欧州連邦」への第一歩ということになる。
12月初めにルクセンブルク首相のジャン・クロード・ユンケルとイタリア経済財務相のジュリオ・トレモンティは、欧州共同債券「Eボンド」構想を提唱し、論議を巻き起こした*3。ドイツ政府はこの構想に対し、欧州を強国が弱小国を助ける「所得移転の共同体」にすべきではない、として猛反対している。
しかし、アイルランドネバダの比較の考察から分かるように、米国はまさに所得移転の共同体であるが故に通貨共同体として機能している。ユーロが機能するためには、何らかの形で同様のことを実現する必要がある。 >