基礎収支赤字の上限

そうなんだけど、ハーバード博士なんだから、もっと深いこと言ってくれないと。

http://news.livedoor.com/article/detail/5315137/

<日本政府の財政は、危機ではなくすでに実質破綻している。今後数年で破綻確実ならだ、それは実質破綻と言っていいだろう。実質破綻の理由は、シンプル。マクロ的には、政府の負債が合計1000兆円に届こうとしている。いくら金融資産が国内に豊富だと言っても無限ではないから、いつかは破綻する。だから、黒字を出して借金を減らすと言う場面がない限り、破綻は免れない。>

GDP比で見れば、どう考えても持続不可能な国債残高なのに、どうして破綻しないのか、ということを説明してくれないとね。

私は、欧州並みに20%まで消費税を上げる余地があるので、それを考慮すれば日本の財政赤字は持続可能と市場は見ていると思う。

たとえば、今、突然消費税を欧州並み20%まで上げると、税率5%で税収10兆円だから、追加的増収は30兆円です。現下の基礎収支は23兆円の赤字ですから、十分吸収できる。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1997?page=2

<ちなみに、小泉政権でプライマリー収支は▲28.4兆円(2003)から▲6.4兆円(2007)と、増税なしで22兆円も回復した。今のプライマリー収支は▲23兆円程度だから、これを増税なしでゼロにするのは難しくない。>

欧州では20%消費税を払って、ちゃんと経済成長しているのだから、日本にできないわけはない。

もちろん、債務残高が減るわけではありません。でも、金利が1%少々なら、大した問題ではない。基礎収支が持続可能ならば、借り換えは可能です。

なまじ消費税率を5%上げて、10兆円の増収があったりすれば、子ども手当の完全実施とか、高速道路無料かとか、民主党マニフェストが復活する可能性がある。その方が財政破綻の可能性は大きくなる。

そう考えると、あえて増税するのはやめて社会保障費をカットした方が、日本にとってよいかもしれません。