福島第一の震災確率はたった0・0~0・8%

これ、朝のニュースでやっていましたが、注目です。

これじゃ電力会社は「想定外」と言いたくなる罠。

ただ、この予知連会長の言いぐさはおかしい。

『明日来てもおかしくない』地震ってことを確率で表現すると、たとえば84%、ってことになるわけでしょう。

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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201105100066.html

<政府が中部電力浜岡原発静岡県)の運転停止を要請する根拠としたのは、国の地震調査委員会が作成した「全国地震動予測地図」だ。30年以内に震度6強以上の揺れに襲われる確率は、浜岡原発が83・6~84・0%と圧倒的に高かった。

 ただ、東日本大震災震度6強に見舞われた東京電力福島第1(福島県)は、ほぼ0・0~0・8%と極めて低い確率と見込まれていた。地図作成に当たった島崎邦彦しまざき・くにひこ・地震予知連絡会会長は「予測は一般防災用で、より厳しい想定が必要な原発防災に用いるべきではない。そもそも東海地震は『明日来てもおかしくない』と想定しており、確率にあまり意味はない」と指摘している。

 2010年版の予測地図によると、東北電力女川(宮城県)は1・0~8・3%、東電福島第2は0・6%、日本原子力発電東海第2(茨城県)は2・4~2・5%とされていた。

 関西電力大飯(福井県)や中国電力島根(島根県)、九州電力玄海佐賀県)はすべて、可能性が0%に近いという「0・0%」。四国電力伊方(愛媛県)は、原子炉建屋付近は0・0%だが、敷地南部では15・1%。地盤の違いなどを反映して、敷地内で数値が大きく異なる例が見られた。

 商業原発ではないが、日本原子力研究開発機構高速増殖炉原型炉もんじゅ福井県)は0・0~0・5%だった。

 浜岡原発の確率は09年版予測地図でもほぼ同じ数値だったが、原発の防災想定は変更されなかった。国は「原発の防災想定は綿密な調査を経ており、一般の防災想定よりも厳しい」としてきた。今回の浜岡原発の停止要請は、こうした従来の姿勢を改めたといえる。>