最悪なのは問題先送り

こりゃもう、仙谷が正しい。やっぱ、小沢系の政策はダメだな。

ていうか、小林興起なんて男がいまだに代議士やっていると知って驚いた。消費税増税でこんな男を落選させることができるなら何より。

思うに、菅ほどやりたいことがはっきりしていて、ブレない政治家は珍しい。

もちろん言うことはブレる。というのも、本当は正直にやりたいことを口に出して国民に拍手喝采してもらいたいと思っているので、最初は勇ましい。しかし、やりたいことというのが国民ウケする内容ではないので、口を開くたびに後退してしまっている。しかし、彼がやりたいことははっきりしている。

もちろん「税と社会保障の一体改革」ですよ。彼がやりたいのは。本心では震災復興にそれほど興味ないと思う、彼は。

これについて、菅と仙谷、および自民党の今の執行部の間に、相違はない。ただ菅が嫌い、という理由で昨今の政局になっている。

政治家にとって大切なことは、今、一番必要な政策を実行することである。もちろん、必要な政策は時によって変わる。その意味で、政治家は本質的に政局の人であって、政策の人ではない。

思うに、菅がやっても、奉行と自民党の大連立になっても、小沢が政権を獲っても、やるべき政策内容の幅は大きくないはずである。今、菅はそれをやっているのだから、仙谷たちとの間で分裂が生じているのは残念なことである。

排除されるべきは、問題先送りの「上げ潮派」「リフレ派」「みんなの党」である。残念なのは、選挙結果に大きな影響を与える「無党派層」、総選挙のたびに投票先を変える全有権者の10%弱の層が、こういう問題先送りの政策を掲げる党を支持することだ。

私は、小沢だって実際に政権を獲れば、今、菅がやっているような政策を取ると思っている。「国民の生活が第一」というのは、選挙に勝つための方便にすぎない。

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http://news24.jp/articles/2011/06/21/04184887.html

<< 2011年6月21日 2:12 >  政府・与党は、20日に社会保障と税の一体改革の政府案を決定する方針だったが、消費税率引き上げに対する民主党内の反発が強く、決定を先送りした。

 社会保障と税の一体改革の政府案は、20日の決定を目指していた。しかし、「消費税率を15年度までに段階的に10%に引き上げる」とした最終案に対して民主党内で異論が相次いでおり、20日の民主党議員らの会合でも2時間以上にわたって激しい議論が繰り広げられた。

 民主党小林興起衆議院議員「今年の経済成長率が10%になり、来年は20%になるだろうとドンドンと上がっていくならば、『消費税を議論しようじゃないか』ということもあり得たかもしれない。日本経済がどうなるかわからないという時に、本当にこの案を突き進めるつもりか」

 仙谷官房副長官「バカなことを言いなさんな。年率10%の成長なんてことがあるはずはない。そんな理論に基づいてこの社会保障を考える、そういう理論であれば、いくら議論しても相いれることはない」

 結局、20日も意見はまとまらず、予定していた政府案の決定は21日以降に持ち越された。

 菅首相の肝煎りで始まった一体改革は、党内ですら意見の集約ができない状況が続いている。>