原発事故の考え方

確かに、次の大事故は、まったく想定外のシナリオで起こるのでしょうね。

原発の問題点は、事故を防げないことにあるのではなく、起こった事故を容易に収束できない点にあるのではないでしょうか。

福島については、連日、一つの問題が解決したと思ったらまた次の問題が起こる、という感じで、なかなか方向が見えてきませんよね。

事故が起こっても、シンプルな方法で確実に被害を抑えることができるならば、何もこんなに議論が発散することはないと思うのですよ。

電力会社も政府も、事故が起こらない建設方法を考えるより、事故が起こって炉心が溶けても、どこか適当なところで止める、という技術を開発した方が、原発の将来にとって建設的ではないですか。

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http://www.j-cast.com/tv/2011/06/23099264.html

浜岡原発36 件の安全対策は本当に安全なのかと疑問を抱き、現地に取材に行った玉川徹リポーターが、スタジオで中部電力の電源対策などを「検証」したあと、最後に「そもそも」と言って、小出裕章・京大原子炉実験所助教の談話を持ち出した。

小出助教は、浜岡原発36 件で事故を防ぐためのシナリオをどれだけ用意したとしても、次の事故は――福島原発がそうだったように――また別の盲点、新しいシナリオで起きるという。「機械の事故というのは完全には防げない」のであり、「原子力発電所の場合は、一度事故を起こしたら取り返しのつかない被害を起こす。そういう機械はもともと使うべきでない」と考えている。>