脱原発解散

こうなったら、それもいいんじゃないでしょうか。

菅が赤いカーテンを背景にして「脱原発するかしないか、国民の皆さんに聞いてみたい」と言って解散したら、自民党は苦しいですよ。

野党だから対案を示さなければいけない。しかし、現状では無反省な原発推進は無理。「再生可能エネルギーへの転換を進めながら、当面は安全を確認しつつ原発を維持」とかなんとか、しどろもどろの言い方に終始せざるを得ない。

これはまさに郵政解散民主党が陥った状況で、「民営化そのものには賛成だが、法案に反対」とか、「国民に分かりにくい」言い方をせざるを得なかった。

タイミングとしても9月が最適かもしれない。これから来年3月にかけて、現在稼働中の原発が順次停止していき、来年の今頃には事実として脱原発になってしまう。その苦しさを体験したら、国民もきれいごとで脱原発とは言っていられなくなるでしょう。

もちろん、今年の夏の暑さを乗り切るのはけっこうたいへん。しかし、原発事故から日が浅い今の方が、国民の脱原発への意識の振れは大きいでしょう。1年も経てば、事故の悲惨さの意識も薄れる。

脱原発解散で万が一菅が勝利したら、もう誰も文句言えなくなる。2年間維持して、2013年、衆参同日選挙。これで勝てたらそれこそ小泉超えだ!

そううまくいくか?というわけですが、原発事故と同じく「想定外」のことが起こるのが政治、というものですからねぇ。

もちろん、当てが外れて自民党が勝てばそれもまた良し。国民の原発維持の意思が確認されるわけですし。

もろもろのことを考えれば、今、菅を引きずりおろそうと策動している裏切者の奉行連中も「菅で脱原発解散も悪くない」と考えだすかもよ。

だって、「脱原発」と言っても、必ずしも直ちに原発をすべて停止する必要はないわけで、再生可能エネルギーの開発が進むにつれ順次原発停止もあり、ですよ。選挙に勝てばあとは何をやってもいいんですから。

もちろん、選挙では思いっきり過激に「脱原発」を訴えるんですよ。「独伊に続け!バスに乗り遅れるな!」とばかりに(まるで三国○○同盟だな)。

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http://news.livedoor.com/article/detail/5655447/

自民党が国民の不評を買ったのは、小泉総理の後1年ごとに安倍、福田、麻生と政権与党の中で政権の盥回しを行ったからである。
単に衆議院で多数を占めているからといって、およそ国民の声も聞かない、国民の審判を受けないで自分たちだけで勝手に政権の椅子取りゲームに興じている、国民を無視している、と怒られたわけだ。

菅総理はまさにこういう論理で自民党攻撃の先頭に立ってきた一人だから、民主党の中だけの都合で総理大臣を変えるということには強い抵抗感があるはずだ。
何が何でも自民党には政権を渡さないと広言してきたのだから、機を見て乾坤一擲の大勝負に出る、と見ておいた方がいい。

あらゆる指標が9月の総選挙を指し示している。>