スイス(2010年9月):ユングフラウ
午前中、コルナーグラートから2時間ハイキングし、大急ぎでホテルに帰り荷物を取って、グリンデルワルトに向かいます。5時間程度の旅程でしょうか。
早朝のグリンデルワルト駅。
ユングフラウ・ヨッホはヨーロッパ鉄道の最標高地点ということになっています。この写真のおじさん、友だちでも何でもないのですけれど、サングラスで顔がわからないので、ここに掲載しました。とにかく、ここで写真を撮る人が多すぎて、人が去るのを待っているといつまで経っても写真が撮れないのです。
ヨーロッパ最大のアレッチ氷河。
氷河のあちこちに、このような穴(クレバス)がぼこぼこあいています。
下山途中に電車を乗り換えるクライネ・シャイデック駅から望むアイガー北壁。登山電車はこの山をくりぬいてユングフラウ・ヨッホへと続いています。アイガー(3970m)、メンヒ(4107m)、ユングフラウ(4158m)をまとめてユングフラウ三山と呼ぶこともあるようです。
実はこの登山電車の往復切符、普通に買えば、1万5千円もするのです。それでも、この絶景を見るためほとんどの観光客は買います。ただし、早朝にユングフラウ・ヨッホに上がり、昼までに帰ってくれば割引価格が適用され、1万円ちょっとになります。そこで、この早朝6時半発の電車に乗ったら、ものすごい大混雑でした。
1万円以上もするのは高い気がしますが、日本の「立山・黒部アルペンルート」も、始点の立山から終点の扇沢まで買うと1万円以上しますから、似たようなものです。何せ巨大な山塊をくり抜くという神をも恐れぬ業ですから、その程度お金がかかっても仕方ないでしょう。
結局、グリンデルワルトはたった1泊でしたから登山電車で絶景は見れたものの、定番のハイキングコースは一つも行けませんでした。
というのも、旅の終わりにルツェルン音楽祭でオペラを見ようなどと考えていたからです。もちろん切符は買っていません。天候の関係で、上演開始時間までに辿り着ける保証がなかったですから。
音楽祭会場。
当日のプログラム。配役は一流で、ウルマナ、フォン・オッター、ラシライネンなどおなじみの顔触れ。トリスタンを歌うレーマンは、NYメト新演出の「ジークフリート」でも主役を歌うようですね。演出は、日本にも来たパリ・オペラ座の、映画をずっと流し続けるやつ。おかげで演奏会形式の上演でも使い回せるわけ。
翌日ですが、帰国まであと一日残っています。何をするか迷ったのですが、近郊のTitlis山の展望台を訪れることにしました。電車で1時間ほど乗り、終点でロープウェイに乗り継ぎます。ものすごい賑わいで、特にインド人、中国人の団体客には圧倒されました。山頂は3000メートルもあり、スイス・アルプスを一望できます。とはいえ、昨日までマッターホルン、ユングフラウの絶景を満喫した目から見ると、今さら、という感じでした。はっきり言えば、見劣りするということです。
そこで締め括りは、ルツェルンのシンボルの一つ、カペル橋。