「無人運転」の国

ここまで外国にほめられると、気恥ずかしい。

とはいえ、日本の「安定性」を損なう「構造改革」はやめましょうね。

コロコロ首相が代わるのは、日本の伝統なのですよ。今に始まったことではない。

何せ、野田で95代目でしょう。内閣制度が始まったのが1885年ですから、2011年までの126年で95人いるわけですよ。平均1年ちょっとです。

(追記)WIKIPEDIAに「代」だけでなく「人数」が出ています。人数でいくと、野田は62人目です。ということは、在任期間は平均2年ということで、最近の平均1年はちょっと短すぎるかもしれません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

中韓のほめ方がほぼ絶賛なのに対し、欧米のほめ方が辛口なのは、彼らにプライドがあるからでしょう。日本のようになってしまったことを認めたくない、というプライドね。

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http://news.livedoor.com/article/detail/5828314/

(韓国紙)日本では奇妙なことに、世界的な金融危機が発生するたびに円高傾向がもたらされる。普段は日本を蔑んでいる世界の国々も、危機が起きると「やっぱり日本だ」という羨望のまなざしで見るようになる。格付け会社は今回「国家の債務が国内総生産GDP)の200%を超え、先進国で最悪の財政赤字となっている」との理由で、日本の国債の格付けを引き下げた。しかし、日本が米国やイギリスよりも危機的な状況にあると考える専門家はいない。無能な政治家たちが招いた長期間の低迷を意味する「ジャパニフィケーション(日本化)」という造語が生まれる一方、日本の現実はそれとは正反対に向かっている。

(中国紙)日本はなぜ首相がこれほど頻繁に代わっても、経済や社会に大きな影響がないのか。それは、体制が国を治めているからで、人が国を治めているわけではないからだ。重大な政策や方針はほぼ固まっており、合理的な制度や健全な政治体制も整っている。制度が成熟した国はたとえ「無人運転」でも、社会の秩序は保たれるのである。

(英FT)もし国民が指導者に成熟さを求めるのであれば、国民自身がもっと忍耐力を身につけなければならない。政党は調査方法が疑わしいとされる世論調査の気まぐれな動きを無視すべきで、物事を達成できるだけの時間を指導者に与える必要がある。
 国民の信任の有無にかかわらず、近年の日本の首相はパッとしなかった。プロが集まる強力な官僚機構のおかげで、国は今もかなりうまく運営されているが、戦略的には漂流している。津波の後、どう復興するのか、債務をどう管理するのか、デフレをいかに根絶するのか、中国にどう対処するのかといった大きな問題は、先送りされたり、ごまかされたりしてきた。