経済成長のおかげで苦痛を許容できなくなった国民

その通りだね。

脱原発なんてのも、しょせん贅沢なんですよ。

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http://www.nikkei.com/biz/blog/article/g=96958A9C93819499E0E1E2E3E08DE0E1E2E3E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;df=4;p=9694E2E7E2E3E0E2E3E2E1E3EAE7

<「経済成長の持続に対する最大の脅威は、豊かさが国民精神に対して必然的にもたらす、危険や苦痛に対する許容限度の低下かも知れない」(ウィリアム・バーンスタイン

 それは、先進国諸国に共通で、各国の予算をみても、その6割以上は、医療や社会保障といった社会福祉関連となっていて、後は国債の利払いが大きく目を引く。高度成長が見込めない現在、国が財政破綻に陥らないためには、社会保障制度や医療保険制度に対する苦痛に満ちた改革と、高い税率を課すといった組み合わせ以外に対応がないはずである。まして高齢化が急速に進んでいる日本に、苦痛を伴わない対応策はあるはずがないと思うのだが、ささやかな消費税率の上昇すら、反対が多く、選挙だけが関心事という政治家が跋扈(ばっこ)している日本の現状では、行くところまで行ってしまうのではないかと心配である。

 高度経済成長と民主主義という枠組みに支えられて、戦後、国民は稀(まれ)にみる豊かさを享受してきたのだが、経済の低成長下に、国民の感じる豊かさを増大させることは、困難としか言いようがない。まして、超高齢化が進む日本では、なんらかの苦痛を伴う施策を実行する他ないことは、誰しも理解できる話のはずである。それにしても、一切の苦痛を伴う施策については、なにはともあれ反対という日本の世論を背景に、どのような政策が実現できるのだろうか。>