日本経済がダメなのは値上げできないから

なかなか面白い指摘ですね。

民間企業の決定に、いちいち「国民の理解」を求めるマスコミも政治家もおかしいわな。

以前、東京のタクシー会社組合が値上げを申請したら、太田と言う経済学者(ということになっている)大臣が「国民の理解が得られるか」などとコメントしていたのを思い出した。

日本がデフレなのは、「便乗値上げを許さない」なんて言っているからでしょうね。

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http://blogos.com/article/31456/

<日本のニュースを見ていると「値上げ」という言葉に異様に反応します。東京電力の値上げについても東京都の副都知事が努力が足りない、と苦言を呈しています。値上げに対するここまでの抵抗感は日本独特のものであると思います。

アメリカやカナダ。値上げは普通です。価格表には「価格は予告なく変更させていただきます。」という断りがよく入っていますが、本当に予告なく突然価格が上がっていた、ということは日常茶飯事です。(中略)

私が欧米に買いかぶれている、と思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが、値上げできないのは日本だけなのです。日経ビジネスの中国特集にありましたが、何故日系中国企業に中国人社員は根付かないか、との理由は給与が上がらないからであります。そして何故給与が上がらないかといえば日本の本社の社員の給与が上がらないのに現地法人の社員の給与は上げられない、というわけです。v ここまで書けばお分かりでしょう。値上げをしないから企業の利益が圧迫され、皆さんの給与が上がらないのです。ただ、給与が上がるのは遅効性がありますからその「遅れの部分」に対して大きな不安が生じていると考えればスッキリするでしょうか? 健全な値上げをする勇気が日本には必要だと思います。>