最近の円安と株高

株価が好調のようです。

http://www.nikkei.com/markets/marketdata/chart/nk225/

今日の終値が9647円。年初来安値8160円から高値10857円までの、だいたい半分まで返したことになります。

やはり、円安に振れているのが最大の要因だと思います。

これは野田政権にとっての支援材料でしょう。

株価は景気の先行指標だから、景気回復の見通しが見えてきたことになります。

一方、円安は我が国の対外債務返済力の低下を意味しますから、財政再建路線を正当化します。もっとも、日本は純債権国で、ネットで見れば対外資産の円評価が上がったことになり、バランスシートは改善しているわけですけれど。

おや、片山さつきはこんなこと言っちゃって、中川とは袂を分かって、「上げ潮派」から「日銀の犬」に転向したのかな。

まあ、最近の円安は、リフレ派が求めていたことですが、求めていたことが実現することによって、かえってリフレ派の政治力が低下するとしたら、皮肉ですな。

**************************************************************

http://blogos.com/article/32614/?axis=g:1

<それにしても、武藤氏も同じ感覚であったようですが、欧州5カ国より債務のGDP比率が深刻である日本で、インフレインフレ、と煽って、それが実現されたときは、2%で都合よくとまるような状況ではないでしょう。この5カ国ほどではないにしろ、急な金利上昇で経済混乱、企業は苦しく、失業は増え、給与は下がる。
 さらに、ECBが金融政策を行ってくれるEUと異なり、一国で巨額の財政赤字を日銀がマネタイズしなければならない日本では、インフレはもっと急激におきる恐れがあります。

 つまり、適度なインフレにする必要があるのは当然ですが、からからに乾いた干草で異常乾燥注意報が出ていて、周りで焚き火をやっていて、火の粉がぱらぱら飛んできるなかで、マッチ摺って大丈夫か、という細心の注意が必要ということです。
 明日、グラフを添付しますね。
 金融緩和とインフレターゲットですべて救われる、と誰かさんに言われて、信じちゃってる方、国民生活をもっとも破壊する状況は何か、レッサーイーブルの選択しか残されていないのですよ、今の日本には。 >