1ドル=120円になったら

まあ、耄碌老人の繰り言、と言えなくもありません。

いちいち円高/円安、原油高/安で騒ぐのも、どうかと思うのですよ。

価格は高くても安くても、メリットとデメリット両方あるはずです。

ドルが120円だった2007年の春ごろ、原油価格はどうだったか。

http://www.nikkei.com/markets/marketdata/chart/usjp/#tab5

1バレル=70円ぐらいでしたね。

http://www.nikkei.com/markets/marketdata/chart/nymx/#tab5

で、当時の景気はどうだったかというと、

http://www.nikkei.com/markets/marketdata/chart/nk225/#tab5

日経平均株価は1万8000円前後で、「戦後最長の景気拡大」の終わりごろ。

おそらく、1ドル=120円となれば、当時ほどではないけれども、日本は相当好況になると思いますよ。当時は、原油価格が70ドルだったのが、今は105ドルということで、その分、効果は減殺されると思いますけれど。

つい最近まで円高で「困った、困った」と言っていたのに、ちょっと円安に振れるやいなや、円安のデメリットを過大に宣伝したがる人が多いのは、困りますね。

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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M08NZ41A1I4H01.html

<内海氏は1989-91年に大蔵省(現財務省)の財務官を務め、国際金融情報センター理事長を経て現職。1日行ったインタビューで「白川方明総裁はバーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長と金融緩和競争をやっているか、単に追随しているようなものだ。バーナンキ議長が何をやっているかみれば、日銀が何をやるか分かると海外の人も言い始めている」と語る。 (中略)

<内海氏は「国際的に発言が注目される人たちの間から、何となく日本売りみたいな雰囲気が出てきている。国債バブル崩壊だけが単独で来るのではなく、その時は円安・株安・債券安のトリプル安という形で日本売りになる」と語る。原子力発電の代替で石油と天然ガスへの依存度は非常に高まっている。「今までは円高恐怖論ばかりだったが、ついこの間1ドル=120円だったことがあるわけで、今120円になったらエネルギーコストの上昇で大変なことになる」と話す。 >