オペラでも韓国に負けてる

我が国の電器産業がもはや完全に韓国に遅れを取っていることは、誰でも知っていることですが、オペラでもそうなりつつあります。

これはウィーン国立歌劇場の今年4月24日の上演予定ですが、なんとドン・カルロとフィリッポ2世が両方とも韓国人!

http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node/home/spielplan/Spielplandetail.php?eventid=942063&month=04&year=2012&mode=current

日本の甲斐栄次郎が脇役(アンジェロッティとか)でしか出られないのと比べて大差w

ヨーロッパ文化の殿堂で主役が二人とも韓国人なんて、グローバリゼーションとはいえ、眉をひそめる人もいるんじゃないですか。だからなおさらすごいんです。

バス歌手のKwanchul Younは、私は16年前の夜警(マイスタージンガーバイロイト)、7年前のマルケ王(@バイロイト)、フェランド(トロヴァトーレ@NYメト)と、3回見たことがある。ちょっと過大評価されているんじゃないかとは思うけれど、一流のキャリアで文句言いようがない。東洋人らしく背が低すぎるのに、よくここまで出世したと思います。バス歌手なんてのは国王とか大司教とか、背が高くないとさまにならない役が多いですから。

それより、テノールのYonghoon Leeはもっと注目です。何せ、テナーでメトに主役で出る、なんて東洋人としてはありえないことです。

http://www.metoperafamily.org/opera/carmen-bizet-tickets.aspx

Nessun Dormaでも見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=-2tcVUU-Hxg

なるほど、韓流っぽいルックスですね。かなり背が高そうだ。東洋人がテノール主役で出演することの大きな障害の一つは、やはり背が低いことです。背が高いだけでも、差別的な視線をある程度回避することができる。

日本でも「ドン・カルロ」に出ている。昨年、(大病で?)キャンセルしたカウフマンの代役ですね。行けばよかったw

http://operabase.com/listart.cgi?id=fuuaawylk&lang=en&name=Yonghoon+%5BLee%5D

まるで全盛期のドミンゴパヴァロッティのような忙しさですね。

韓国では、才能ある若者を十代から欧米に留学させることを国家として支援している、とかなんとか。

日本にはいまだに、(高崎保男大先生が育てた?)「イタリア・オペラはイタリア人」みたいなヘンな本場主義があり、東洋人が出演しようものなら客が怒り出しそうな、悪しき聴衆文化がある。

まあ、日本はもうダメですね。

国際的に活躍した日本のオペラ歌手としては、エンリコ・カルーソーと共演したことがある三浦環まで遡ります。三浦はプッチーニ本人と手紙のやり取りまでしている。1990年代には、同じく蝶々さんでメトに出演した渡辺葉子がいました。

しかし、いつまでも蝶々さんというのは、どうなのかね~