ドリームチームで金融政策がうまくいくか

国会では、「安全保障の素人」と公言した防衛大臣が問責決議を食らい更迭され、その後任の人も素人丸出しで問責食らってこれからどうする?という状態なんですけれど、日銀審議委員も同じ状態であることは、以前、紹介しました。

http://blogs.yahoo.co.jp/mazepparrigo/35820446.html

どう考えたって、「商社で41年間過ごしました」とか「まだ気力、体力、やる気はあるので」とか言っている人が、今の参院の基準からすれば問責相当であることは明らか。

では、専門家ばかりそろえてドリームチームを作れば金融政策がうまくいくかというと、そうは限らない。

前項で見たように、経済学の命題はほとんど「反証可能でない」ので、意見の対立がいつまでたっても解消しない。

スーパースターをそろえればそろえただけ、今やっている映画、「タイタンの逆襲」(1981年の古典「タイタンの戦い」のリメイクのシーケル)みたいな状態になるんじゃないですか。

スヴェンソンに頼んで日銀総裁になってもらうのはいいアイデアと思いますけれど、彼は、現行の日銀の政策にそれほど批判的ではないと思います。

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http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20120423

中央銀行業はスーパースターの職業であるべきである。最高の中央銀行家と平均的な中央銀行家の差は天文学的であり、伝統的政策が不能となった場合は特にそうである。効率的市場ならば彼らに然るべく報いるであろう。もし米国がラース・スヴェンソン、スタンリー・フィッシャー、アダム・ポーゼン、クリスティーナ・ローマーという中央銀行の夢の顔触れに100億ドルを費やすならば、それはおそらく画期的な投資となるだろう。それは投資額の幾層倍もの見返りを生むに違いない。最大の課題は、中央銀行に纏わる基準を変えることである。我々は米国の最高の経済学者だけをその首脳人事の対象とすべきではない。

我々は移民の国なのだ。FRBもそれを反映すべきである。>