日本郵政はがん保険を取り扱わない

これではまるで、郵政が取り扱える商品がアメリカの都合で決まっていることを白状してしまったようなものではないか。

一方で、どれだけがんばっても一向に日本市場では芽が出ない米国産業(自動車産業とか)もあることを考えると、「自動車はダメだが保険は譲る」という密約があるのではないかと勘繰りたくなる。

ひと頃の米系保険会社の医療保険CMの量は異常だったからね。あれだけやれば、日本市場でもそれなりの地位を築けるでしょう。

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http://www.asahi.com/politics/update/0704/TKY201207030766.html

<政府の郵政民営化委員会の西室泰三委員長は3日、朝日新聞のインタビューに応じ、日本郵政グループの新しい事業に対する考えを示した。傘下のゆうちょ銀行の住宅ローンのほか、かんぽ生命保険には新タイプの学資保険を認める方向だという。また、赤字の郵便事業は急いで効率を良くする必要があると指摘した。
 
 西室氏は、かんぽ生命の保険事業について「成長産業ではなく、明らかに下降線」と分析した。そこから抜け出すための新事業として、今の学資保険をより入りやすくするのは「できるだけ好意的にみながら検討する」とした。かんぽ生命は、今の学資保険から死亡保障を除き、その分、保険料を安くするタイプなどを検討している。

 一方、西室氏は、がん保険に新たに参入することには「国内では米国の生保会社が地盤を築き、崩すのは難しい」と否定的な考えを示した。米政府がかんぽ生命の参入に難色を示しているため、日本郵政も当面参入しない方針だ。>