ナニワの借金王・橋下氏

なるほど。これはなかなか痛烈。

飯島勲、橋下前大阪府知事を語る。

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http://president.jp/articles/-/8149?page=3

<ナニワの借金王・橋下氏がよく言う「民間経営者の感覚」では「経営の失敗を景気や外部要因のせいにするな」というのが常識だが、彼はこの数字を景気後退のせいにするのだろうか。もちろん景気の影響は考慮されるべきだが、そうだとしても先ほど述べた「地方交付税と臨財債を合わせた額」が、就任前は全都道府県中ワースト6位だったのが、ワースト2位にまで転落した理由はどこにあるか説明を求めたい。

大阪府知事在任中に、住友系の大企業が大阪から撤退したことも記憶に新しい。一般的に不況下の財政再建は、さらなる不況を招くとされている。大阪府だけの黒字を目指し、府民、民間企業、国にツケを回してきた構図が浮かび上がる。橋下氏は失政を外的要因にすることで、自己肥大化に努めてきた。大阪府の経済成長がうまくいかないのは府と市が二重行政だからだと言って市長になった。それでもうまくいかないから今度は国政へ行くという。国政がダメなら国連改革をはじめる気だろうか。

2012年もまた国の借金が過去最高を更新した。大阪府地方交付税臨時財政対策債の増加には、国の借金を増やした責任の一端がある。

橋下氏は誰もが認める発信力と挑戦力をまずは大阪の財政再建のために使うべきだろう。地方交付税をゼロにする。国政はそれからでも遅くないのではないか。橋下氏が私より何百倍も地方財政に造詣が深いのならそれが可能だろう。今後も彼の挑戦力と発信力に期待したい。>