大学教員市場の開放係数???

これ、ちょっと話題になっているようですが、計算がおかしいですよね。

だって、定年退職に伴う置換需要が含まれていないではないですか。

この人は、大学教員の純増=需要と考えているようだけれど、今後、大学教員の純減が見込まれており、この計算方法だといずれ需要がマイナスになってしまいますよ。

話を単純化して、教員は30歳から65歳まで35年間大学に勤めるとしましょう。すると単純計算で、17万7570人のうち毎年平均5073人の置換需要が生まれることになる。これを純増数に足さないと需要数を正しく計算したことにならない。

もちろん、実際には、少子化を反映して置換需要はこんなに大きくないかもしれないが、最初からゼロと仮定するのはもっとおかしいでしょう。

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http://tmaita77.blogspot.jp/2013/01/blog-post_13.html

<2011年5月から翌年の5月までの1年間に発生した教員需要量は,たったの886人。一方,それを求める教員候補者は16,260人。半世紀前とは打って変わって,供給が需要を大きく凌駕しています。まさに「群がる」という表現が適切でしょう。

 大学教員市場の開放係数は,886/16,260=0.05なり。1965年3月修了生の1.47という値とは,比べようもない低さです。>