麻生さんの終末医療発言

なんか問題発言ということになっていますけれど、歯に衣着せぬ発言をすべてタブーということにしてしまえば、政府の会議で真摯な議論ができなくなり、実質的には同じことでも、結果的に官僚が裏で根回ししたことのみシャンシャンで通る、ということになるけれど、それでよいのか。

元々、小泉時代に「三方一両損」ということで公費負担を入れたのではなかったですか。

財政難で公費を削減せざるを得ないということになれば、サービスを低下させるか、保険料を上げるか、自己負担を増やすか、という議論をせざるを得ないわけでして。

本人ではなく、誰かに言わせるという技術こそ政治家には必要、ということでしょうか。でも。そういうのこそ、最近の国民は嫌っているのではないか。

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http://www.asahi.com/business/reuters/RTR201301210072.html

<[東京 21日 ロイター] 麻生太郎副総理兼財務相は21日午後、この日の社会保障制度改革国民会議での自身の発言に関してコメントを発表し「私個人の人生観を述べたものだが、公の場で発言したことは適当でない面もあった」として発言を撤回し、議事録から削除するよう申し入れる考えを明らかにした。

 報道によると、副総理は午前に開かれた国民会議で、医療費問題に関連して、患者を「チューブの人間」と表現したうえ「私は遺書を書いて『そういうことはしてもらう必要はない、さっさと死ぬんだから』と渡してあるが、そういうことができないと、なかなか死ねない」などと発言した。続けて副総理は「(私は)死にたい時に死なせてもらわないと困る」とも述べ、「しかも(医療費負担を)政府のお金でやってもらうというのは、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと、総合的なことを考えないと、この種の話は解決がないと思う」などと話した。

 コメント発表前に財務省内で記者会見した副総理は「終末医療のあるべき姿について意見を言ったものではない。発言の内容からはっきりしている」と釈明。自身の発言が「一般論としてではないのは、文章を読み返してもはっきりしている。私見を求められたので、私見を申し上げた」と説明した。>