みんなが欲しがる国債

黒田総裁の「バズーカ緩和」のおかげで、国債市場で日銀が「池の中のクジラ」のようになっております。

もっとも残高1000兆円+新規発行債のうち、すでに100兆円は購入済みで、これから90兆円を追加で買おうというだけの話だから、そんなに混乱を招くはずはないのだが。

ただし、新規発行のうち7割は日銀が購入するというペースらしいので、「他に運用先がない、国債が欲しい」と思っている民間金融機関は、あまり買えなくなって不満でしょうな。

*****************************************************

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC0901E_Z00C13A4EE8000/

日本銀行は9日、市場参加者との意見交換会を11日に開催すると発表した。「量的・質的金融緩和」を成功させるため、日銀が国債を買い入れることになる金融機関との対話を促進する。銀行や生損保、証券会社などの役員または執行役員が対象。合計で約40人が参加する見通し。

 黒田東彦総裁は4日の記者会見で金融緩和について「市場参加者の協力が不可欠」と語った。資金供給量(マネタリーベース)を2年で約2倍の270兆円に拡大する計画だが、オペで金融機関が保有する国債を買い取る必要がある。

 日銀は4日にエコノミストへの説明会を開催したばかり。今回は実際に国債の売買の意思決定に携わる金融機関役員を集め、円滑な資金供給を目指す。日銀の金融政策やオペの遂行を担当する企画局長や市場調節課長が説明にあたる。今回の意見交換は今後の政策決定の材料にも使われ、「市場参加者から要望があれば同様の会議を適宜開催したい」(日銀)という。>