「埋蔵金」によるつなぎ

これはなかなかいいアイデアじゃない?

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080802-OYT1T00693.htm

<伊吹財務相は2日の記者会見で、2009年度から基礎年金の国庫負担を2分の1に
引き上げるために必要な約2・3兆円の財源について、消費税以外の増税や国の特別会計
剰余金や積立金といった「埋蔵金」による対応を検討する意向を明らかにした。

 伊吹財務相は「消費税でなくても、1年目の(財源の)対応が出来るのなら、それでも構わない。
税制改正でなくとも、諸々の税制改正の中で対応していく」と述べ、消費税引き上げで
恒久的な財源を確保するまでの期間を他の財源でまかなう考えを示した。>

埋蔵金」を使い尽くすことは、「上げ潮派」の外堀を埋めることになる。
政府資産も適宜進めていってよいと思う。

しかし、忘れてはならないのは、消費税上げは単なる基礎年金への国庫投入の財源というだけでなく、
現在世代の負担を増やし将来世代のそれを軽減するという意味があることだ。

お金があるからという理由で負担をいつまでも先送りして、果たして、良いだろうか。

ところで、「リフレ派」と「上げ潮派」って、何か親和性があるんだよな。
日銀への過度な期待や要求というだけでなく、
財政政策についても、視点は似ている。

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080801

<ところが、景気の後退局面にある現状の日本経済において最大の不安定要因が、このいわゆる
財政再建派」といわれる人たちの増税路線(経済成長率重視やまあまあまっとうな改革の放棄)
であることはまちがいないことでしょう。>