全電源喪失

今NHKがこの問題を特集している。

電力会社と原発建設会社(日立・東芝等)から金もらってCM流す民放じゃ、できません。

電力会社が、全電源喪失が起こったらどうするのか?という問いにしっかり答えられなければ、脱原発ということになるでしょう。

福島第一ではそうなった。だから福島第一を襲ったレベルの震災でも全電源喪失はない、という耐震設計を提示しなければ、原発は終わり、ということになると思う。

海溝型巨大地震の見込みが小さいところ、たとえば九州でも、事情は同じのようです。

「そんな事態を想定したのでは原発は造れない。割り切らなければ設計できない」

斑目委員長、ポロっと、原発推進側の本音が出てしまいましたね。
学者も、今テレビに出ている人は東電OBが多いでしょう。こういう構造がダメなんでしょうね。

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http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1859028.article.html

22日の参院予算委員会。国の原子力安全委員会斑目春樹委員長は、以前、非常用電源がすべて喪失した場合について「そんな事態を想定したのでは原発は造れない。割り切らなければ設計できない」と発言していたことを指摘された。「割り切り方が正しくなかった。十分反省している」と「想定」の甘さを認めざるを得なかった。  

●電気不可欠  

 長期間の「全電源喪失」は、原発を造るための原子炉設置許可申請書にもない非常事態。九電も想定外だ。危機対応策として消火用ポンプをつないで給水する手順が示されているが、関係者は「まずは電源の復旧が優先されるはず。基本的に、冷却機能には電気が不可欠」と明かす。  

 九電は事故を受け、非常用電源やECCSを点検し、正常に作動することを確認。佐賀と長崎の営業所から停電時に使う電源車3台を急きょ、玄海原発にかき集めた。安全確保に必死だ。  

 「住民にとっては東電も九電も同じ。信頼回復は簡単ではない」と、事故の説明を受けた唐津市議。国や事業者が繰り返してきた原発の“安全神話”は完全に崩壊。何を想定し、どんな安全策を再構築すべきか。先は見えない。