電力自由化

福島を受けて、電力自由化を進めよ、という声が強まっています。

地方に数百万kwを作れる原発を作ってまとめて供給、という現在の体制に疑問符がついたからには、電力供給の「分権化」を進めるというのが自然な流れではあります。

しかし電力自由化となると、街のあちこちに発電設備が作られる。そうなると、大量の燃料を抱えたビルが増え、火災が心配。

「渋谷の原発」じゃありませんが、街中の原発はいかが?

http://blog.livedoor.jp/zzkplus/archives/2425642.html

そもそも、電力自由化それ自体が、電力会社にコスト削減と効率重視を強い、今日の安全軽視を招いた、という指摘もあります。

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http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011032300090

<【パリ時事】22日発行の仏紙ルモンドは、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電を基に、在日米大使館の外交官が2006年の時点で、日本の原発について、コスト削減を優先し安全性をおろそかにしているのではないかと疑念を抱いていたと報じた。
 同紙によれば、米外交官は公電で、電力各社にコスト削減を強いる電力自由化の問題点を指摘し、日本政府が原発の安全性に関してルーズなのではないかと疑念を示した。また、原発の耐震性に関心を寄せ、地震が多い地域で原発建設への反対運動が増加していると指摘した。
 外交官はさらに、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再利用する「プルサーマル発電」に関して、東京電力の事故隠しで延期されたものの、日本政府が推進すると決めた以上、電力各社に選択の余地はないとする関係者の話を紹介。「われわれは経費節減と生産性向上を合言葉に、安全が犠牲になる例をあまりに多く見てきた」と報告したという。(2011/03/23-06:42)>