イギリスでも女王は家を継承しない

今日は英国王室の結婚式中継やっていますけれど、関連で。

学生に、日本の皇室は姓がないけれど、ヨーロッパの王室にはある、という話をしていて、英国王室の姓がどうしても思い出せませんでした。「ウィンザー家」なんですね。昔、世界史で習った。

ところが、ウィンザー家は元々、ドイツの公国の家で、イギリスにはヴィクトリア女王の王配として入っているのですね。元は、「ザクセン=コーブルク=ゴータ家」といったのですが、第一次世界大戦中、敵国ドイツの名前はよろしくないということで、変えたとのこと。

つまり、イギリスでも、女王は家の継承者ではないのですね。家はあくまで男子に継承される。女子は正統な王位継承者にはなれるが、家は結婚相手(王配)のものが継承されるのです。つまり、女王が自分の家ではない家出身の夫と結婚し、その子が王位を継承すると、王家は変わるのです。

今はまさに女王ですから、次の英国王の家はウィンザー家ではなくなるようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%83%BC%E6%9C%9D

<なお、1960年にエリザベス2世と夫フィリップ・マウントバッテン(Philip Mountbatten)公の間に生まれる子の姓をマウントバッテン=ウィンザー(Mountbatten-Windsor)とする勅令が発せられた。将来順当に女王の嫡子であるチャールズ・マウントバッテン=ウィンザー(チャールズ王太子)が即位した時には家名はマウントバッテン=ウィンザー家となる。そのためエリザベス2世が最後のウィンザー朝イギリス女王となる公算が大きい。>

我が国で、一部の人が女系天皇に絶対反対する理由が、少しわかりました。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%EF%BC%9D%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%AE%B6

イギリス王家(サクス=コバーグ=ゴータ家) [編集]
1.アルバート (ヴィクトリア女王王配(プリンス・コンソート) 1840年 - 1861年
2.エドワード7世 1901年 - 1910年
3.ジョージ5世 1910年 - 1917年

ウィンザー家 [編集]第一次世界大戦の敵国ドイツのサクス=コバーグ=ゴータの名称を嫌い、1917年にウィンザー家(Windsor)と改称
1.ジョージ5世 1917年 - 1936年
2.エドワード8世 1936年
3.ジョージ6世 1936年 - 1952年
4.エリザベス2世 1952年 -