コンビニの電灯

週末、東京に行っており、街をちょっと歩いてみました。すでに震災から2か月弱が経ち、ある程度「復興」したのか、マスコミ報道で伝えられているほど暗くはありませんでした。

しかし、気になったことが一つ。

よく立ち寄っていたコンビニに行こうと思い、通りを歩いていくと、もうそろそろという近さまで行っても店の看板が見えません。あれ、つぶれたのかな、と思ったら、さにあらず。しっかり営業していました。

要するに、歩行者に目立たないように看板の電灯を消しているのです。そのため、かなり近づかないと、店の存在自体に気が付かない。

憶測するに、最近のコンビニ・バッシングを避けるためと思われます。通りを一見して、コンビニの看板電灯はそれぞれ個性的で、もっとも目立つものの一つです。それが見えないんだから、まるでコンビニそのものが街からなくなったような錯覚を覚えます。

地下鉄やバスはおろか、タクシーでさえ最近は乗ったことがないだろう都知事の目に触れないためには、看板だけ見えなくすれば十分かもしれません。

問題は、コンビニがどれだけ電力を使っているかではないのです。コンビニの存在自体が昨今バッシングの対象になっているので、コンビニと気づかれずに営業する必要が発生したのでしょう。

コンビニにとっては、他店との競争が深刻で、本来、他店の看板は見えるのに自店のそれが見えないようでは経営にかかわります。それが震災で横並びで看板を消灯することができるようになった、というわけです。