本日の危機

午後はじりじり戻しましたね。

http://www.nikkei.com/markets/kabu/

元々、大した危機ではないと思います。民間の一格付機関の評価でソブリン危機が起こる、なんてことはないですよ。市場は、格付機関より早く反応するはずです。ところが実際には、米国債は上がっています(利回りは低下)。ソブリン危機ならもっと米国債が売られるはずです。

http://www.nikkei.com/markets/kaigai/worldidx.aspx

ていうか、元々、格付機関の評価と国債の市場での信用に何の関係もないことは、日本の例で証明済み。日本国債失われた10年、15年で何回も格付を引き下げられたけれど、国債が売られて金利が上がった、なんてことが起こらなかったことは、みなさんよく御存じ。

オバマが格付機関を批判したのが失敗だったなどと批判している人もいるが、大した問題ではない。そんなことで長期的な経済が影響を受けるわけはありませんから。

株価急落というのは大きなチャンスでもあるのですよ。急落させた責任、なんてものはない。

オバマは、菅と同じで恒常的不人気に陥る可能性がある。しかし、彼の地位は残り1年半安泰です。これがアメリカの政治システムのよいところだ。日本人も残り2年間菅で我慢しろ、というのが私の意見。

今何が米国で起こっているかというと、バブル崩壊の処理には10年、20年かかるというだけのことだろうと想像します。最近の米国株価は回復が早すぎました。

アメリカの方が日本より経済のシステムが優れているから危機からの回復が早い、とか言っているやつこそ戦犯でしょう。