自己責任

関連ですが、私が気になった欧米の例があります。アムステルダムには、街中に張り巡らされている運河に柵がないのですね。

おそらく毎年、何人か転落しているのでしょう。それでも、例えば自分の子供が落っこちても、市民は文句言わないのだろうな、と思いました。日本だったら親が絶叫して行政を訴えるところでしょうが。何百年も柵なんてなかったのだから、運河のそばを歩いて落ちないように身を守るのは自己責任であるという、まっとうな感覚が定着しているのでしょう。

天竜川の件は、どうなるのでしょう?過去遡って目立った事故はなかったそうだから、業者の過失を問うのは難しい気がしますね。長期にわたって無事故だったことは、管理者の注意義務が果たされていたと推定することができますから。

奥穂高岳登っていたら、高校生の団体にいくつも出会いました。元気にたくましく登っている男女にまぶしいものを感じましたが、今の御時世、学校として、ああいう企画を実施するのは、けっこうリスキーではないかな、とも思いました。それこそ、ザイテンで落石事故にでも巻き込まれたら、「学校が危険を知りつつ企画した」と訴える親が出てきかねませんよね。たとえ奥穂高がどういう山か説明した上で参加はオプション、という企画であるとしてもね。

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http://news.livedoor.com/article/detail/5795570/

<ナイヤガラの滝つぼに落ちた日本人女子大生がいた。「防護柵がなかったからだ!」と関係者が米国政府を訴えるのじゃないか?
日本だったら、天竜川の事故のように何でも管理責任の方が問われるから…
過保護で育った“大人たち”が考える「善後策」は見えている!
川下りも、今後は救命胴衣完全装備、それとも年齢制限? 乗船前に≪体力測定≫水泳1級保持者以外はできなくなる??

とにかく命が大事、命さえあれば原発で発電された電気も、セシウム牛肉?も、放射線野菜?も果物もいらない、要するに事勿れなのである。
そのうち日本人はただじっと「天が落ちてこないよう」穴に潜っている事になりかねない。
この世に≪絶対安全≫なんて存在しないにもかかわらず、誰かが守ってくれると“信じて”、そのくせ多少のスリル?を味わいたがる。事故った時は他人のせいにして!>