小沢叩きは「政治の死」

この人、イギリスで学位を所得しているせいか、やや「イギリス出羽守」の傾向はあるけれど、いいこと言っています。

もちろん、この人も、小沢の政策論を支持しているわけではない。しかし、折あれば次から次へと政策と関係のないスキャンダルとゴシップを持ち出して小沢叩きを始めるマスコミを、知識人たる者は、もっと批判すべきですよ。

一部週刊誌は、またぞろ「夫人の離婚激白」なるものを「スクープ」していますけれど、まったく個人的な話で、公共空間で語るべきことでない。さずがにテレビも大新聞もこの件については沈黙していて、最低限度の品位は保っている。

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http://diamond.jp/articles/-/18898

<政治家は、小沢氏の裁判を政局に利用すべきではない。結局、すべての政治家にとって「自殺行為」になるからだ。検察審査会が政治家を強制起訴する際には、「推定無罪」を徹底すべきだ(前連載第60回を参照のこと)。裁判が結審するまでは、政治家に嫌疑がかけられても、その「政治的・道義的責任」を問うべきではない。

 国会での証人喚問・政治倫理審査会出席も不要である。「疑わしきは強制起訴して、裁判所で白黒つける」となれば、誰でも政治家のあることないことをでっち上げて、簡単に政治生命を奪えることになる。それを防ぐには、せめて結審するまで政治的・道義的責任を問わずに、政治家を守ることだ。政局に有利と小沢氏を叩くことは、結果的に「政治の死」を招き、自らの身にも跳ね返ってくるということを、政治家はよく考えるべきだ。>