アミューズ・トラベル登録取り消し

これは厳しい処分だ。トムラウシに続いて2度目だから、ということか。かなりマスコミ論調の影響が大きいと言える。

業界への影響は大きいでしょうね。見せしめということだ。

「同社が現地の下見を行わなかった上、衛星電話で通信手段を確保したり、現地と本社が気象情報を共有したりしておらず」と言うけれど、衛星電話確保で登山ツアー売っている会社がどれだけあるのかな。

思ったより安いようだ。

http://gigazine.net/news/20121023-docomo-isat-phone-pro/

このぐらいの通信料(4900円+従量料金)なら個人でも買えると思いきや、本体価格は8万9800円とかなり高い。

ただ、これで安全が確保できるとは言えないな。結局、十分な防寒装備やテントを持っていかなければ連絡手段があっても助からないでしょう。

要は、下見をして、衛星電話を持っていけば、ここまで厳しい処分は受けない、ということでしょう。

縦走の場合、かなり荷物の重さがネックとなる。ほとんどの場合必要ないと考えられる防寒装備をあらかじめ持参するとなると、ツアー参加者はかなり減るだろう。となると、そもそも最初からこういうツアーは提供されなくなると思われる。

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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121210-OYT1T00854.htm?from=main1

<中国・万里の長城付近で日本人3人が死亡した登山ツアー事故で、観光庁は10日、ツアーを主催したアミューズトラベル(東京)について、旅行業の登録を取り消す方針を固めた。

 18日に行う聴聞で同社から意見を聞いた後、正式決定する。同社は20日付で事業廃止する方針を明らかにしているが、登録取り消し処分を受けると、同社や板井克己社長(42)ら役員は5年間、旅行業の再登録が出来なくなる。

 同庁は事故後に立ち入り検査を4回実施。その結果、同社が現地の下見を行わなかった上、衛星電話で通信手段を確保したり、現地と本社が気象情報を共有したりしておらず、旅行の安全を確保する対策をしていなかったと判断した。天候悪化時にツアーを決行した添乗員の判断も不適切だったとしている。

(2012年12月10日19時42分 読売新聞)>