コチャラコタが「金融緩和は足りない」と言っている件

原文はこれですね。

http://www.minneapolisfed.org/news_events/pres/speech_display.cfm?id=5038

読んでみる。「金融緩和が足りない」と言っているのは、最後の部分。

My own forecast, conditional on the FOMC’s current monetary policy stance, is that inflation will run below the Fed’s target of 2 percent over the next two years and the unemployment rate will remain elevated. This forecast suggests that, if anything, monetary policy is currently too tight, not too easy.

市中銀行FRBに預ける準備預金に利子を支払う権限を与えられた」については、この原文には書いてない(と思う)。おそらく、記者との問答でそう発言したのだろう。

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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90A02920130111?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29

<[ミネアポリス(米ミネソタ州) 10日 ロイター] 米ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁は10日、連邦準備理事会(FRB)の景気支援的政策は、低成長、低インフレが今後数年続くとの見通しを踏まえると適切で、おそらく不十分であるとの認識を示した。

同地区連銀のイベントの準備原稿で明らかになった。

同総裁は「インフレが今後2年、FRBの目標である2%を下回る水準で推移し、失業率は高止まりする見込みだ。これを踏まえると、金融政策は現在、どちらかと言うと引き締め過ぎであり、緩和過ぎとは言えない」と述べた。

同総裁は2013年の国内総生産(GDP)伸び率は2.5%、14年は3%になるとの予想を示した。これはFRB当局者予想の下限にあたる。

同総裁は「この成長率では歴史的トレンドへの回復は期待薄」だとし、緩やかな成長と一致して、失業率の低下ペースも引き続き緩慢になるとの見方を示した。

失業率については、現在の7.8%から2013年終盤には7.5%近辺に低下し、14年終盤には7%近辺まで低下すると予想。失業率の緩やかな低下が賃金の急速な伸びを抑制し、インフレ圧力も抑えられる見込みだと述べた。

同総裁はまた、2013年の米個人消費支出(PCE)インフレ率は1.6%、14年は1.9%となり、FRBの目標の2%を下回って推移すると予想した。

FRBは2007─09年の金融危機や深刻なリセッションを受け、長期金利の低下や投資促進を狙って2兆ドル以上のモーゲージ担保証券(MBS)や国債を買い入れた。その結果、FRBのバランスシートは今では2兆9000億ドルと、危機前の3倍超の規模に膨れ上がった。

同総裁は、膨張したFRBのバランスシートについて、将来的にインフレが発生する可能性を高めるものではない、との認識を示した。その根拠として、FRBが2008年から、市中銀行FRBに預ける準備預金に利子を支払う権限を与えられたことを指摘。これによってFRBは、物価上昇の程度をコントロールできるようになった、と説明した。

同総裁は「バランスシートの規模が非常に大きいなかでも、われわれには今や、インフレ圧力をコントロールする能力がある」と強調した。>