安倍政権がにわかに右翼になっているらしい件

中韓に対する「毅然たる姿勢」がそれ自体として良いか悪いかは論じませんが、少しずつ支持率に影響してくることを私は懸念します。

国民だって、中韓の姿勢は許せないと思っているのです。しかし、中韓とトラブルを起こすような政治が続くと、何となく政権支持を下げるというのも国民です。

再三申しましたが、民主党政権が、結局、国民から見捨てられたのは、ツキがなかったから、天運に見放されたから、という理由に尽きます。大震災は起こるは、中国とは尖閣でトラブルになるは、そういう悪いことが連続して起こること自体が政治の責任と、古来から日本国民は考えるのです。

私は、「政治=まつりごと=祭事=神事」と考えています。つまり、政治とは、日本人にとって古来より、天運をコントロールする技術なのです。何か良いことが起こるのは、政治家に天運がついているからであって、反対に災難が起これば天運から見放されたダメな政治家と考えるのが、卑弥呼の時代から続く日本人の政治観ですよ。

小泉政権が長期に及んだのは、支持率が高かったからであり、支持率が高かったのは、特に悪いことは起こらなかっただけでなく、北朝鮮から拉致被害者を5人取り戻すなど、明らかに運がいいと考えられるようなことが起きたからです。

安倍政権は、これまでのところ、適度に円安・株高となり、天運に恵まれています。だから、国民も支持しています。

しかしここに来て、中韓とトラブルを起こし、その結果としてさらなる尖閣あたりへの中国人上陸や、経済摩擦、中国での日系商店破壊などが起これば、国民の支持は一気に下がる可能性があると思いますよ。もちろん、株が下がってもダメです。

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http://sankei.jp.msn.com/world/news/130426/amr13042610220003-n1.htm

歴史認識をめぐる安倍晋三首相の発言や閣僚の靖国神社参拝に対し、オバマ米政権が東アジア情勢の不安定化を招きかねないとして日本政府へ外交ルートで非公式に懸念を伝えていたことが分かった。日米外交筋が25日、明らかにした。

 国務省のベントレル報道部長は「公式な抗議」はしていないとした上で「中国や韓国のように他国も懸念を表明している。各国間の強く建設的な関係が地域の平和と安定をもたらすことを今後も訴えていく」と述べ、安倍政権に中韓を刺激しないよう自制を促した。

 同筋によると、国務省当局者が24日までに在米日本大使館を通じ、歴史問題に絡む安倍政権の一連の動きが周辺国との関係にもたらす悪影響について懸念を伝えた。「侵略」の定義や靖国参拝をめぐる安倍首相の発言に加え、麻生太郎副総理兼財務相ら閣僚が靖国を参拝したことなどを念頭に置いたとみられる。(共同)>