原発を代替するのは火力

原田さんの講演、最後の話題は脱原発です。

原発の代替発電方法は火力であるとのこと。火力への代替によって電力料金が上がるとしてもせいぜい2割である。これに対して、太陽光や風力など自然エネルギーに替えれば莫大なコストがかかり、電力料金はとんでもないことになるそうです。

おそらく、議論が「原発を代替するのは自然エネルギー」ということになっているのは、電力会社も意図するところかもしれません。自然エネルギーで大量の電力を生み出すことなど無理であり、コストも巨額である。したがって、いずれ「やはり原子力しかない」というところに議論が収束すると、先を読んでいるのではないでしょうか。

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http://astand.asahi.com/magazine/wrbusiness/2011080800002.html

原発の代替は火力である。そもそも、日本のCO2排出量は世界の4%にすぎない。原発を火力に代えても、日本のCO2排出量が世界の5%に増え、世界全体の排出量と化石燃料使用量が1%増えるだけだ。この1%をどうしても削減する必要があるなら、別に日本が削減しなくてもよい。エネルギー効率の悪い国に日本が技術援助をして、エネルギー効率を高めれば、世界で1%削減することは可能である。

 原子力自然エネルギーで代替しようとすれば大変なコスト高になる。もちろん、技術が進んで、いずれ太陽光発電でも、今までと同じコストで電力を生みだすことができるようになるかもしれない。しかし、今の技術水準では、電力料金を5倍程度に引き上げなければならないようだ。風力や地熱ならもう少し安いようだが、いずれの自然エネルギーも、現在の原子力に置き換わるだけの量はなさそうだ。しかし、火力を使えば、別に何の問題もない。>