甘利ショック?

本日は90円超えと見られていたのに、甘利経済再生相が余計な発言をしたおかげで急落(円高)したと言われています。

http://www.nikkei.com/markets/marketdata/chart/usjp/

甘利は昨日のテレビ番組で「3ケタはよくない」と発言しており、それは今朝のシドニー相場でも東京の一番でも全く材料視されなかったのに、どうして今日の閣議後の発言が?

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130114-OYT1T00413.htm

<甘利経済再生相は14日のTBSの番組で、円安が進む為替相場について「かなりいいところまで来ている。あまり放置して『3けた』を過ぎていくと、輸入価格が国民生活にのしかかってくる。うまいハンドリングをしないといけない」と述べた。 1ドル=100円を超える円安は、原油などの輸入価格が上昇し、好ましくないとの認識を示したものだ。(2013年1月14日17時48分 読売新聞)>

とはいえ、為替レートごとに、対応する企業収益とかGDPとか、計算されているはずですよね。日本経済にとって快適な為替水準というのは、自ずと出てくると思うんですけれど、日銀とか、内閣府とか、経産省とか、何やってるんでしょうか。

2008年の春先、まだ為替が1ドル=120円だった頃、原油価格が急騰して食料品や燃料が急騰して政治問題化したことがありましたね。

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http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130115/fnc13011514550013-n1.htm

甘利明経済再生担当相は15日の閣議後の記者会見で、1ドル=89円台後半まで進んだ外国為替市場の円安に関して「過度の円安になれば今度は輸入物価に跳ね返ってくるし、国民生活についてマイナスの影響が出る」と述べ、円安が進み過ぎることに懸念を示した。

 甘利担当相は、政権交代前の円高は日本の国情を反映していなかったと指摘。「今は市場が自動修正しつつある。輸出については追い風になる」と述べた。

 一方で、円安傾向についても「国民生活への悪影響を最小にするところで収まってくれることを期待している」との見解を示した。

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、現在の為替水準に関し「今は行き過ぎた円高が是正されている段階だ」との見方を示した。同時に、菅氏は「為替(の具体的な数字)について政府のコメントは差し控えるべきだ」と述べた。>