日本衰退論は神話?

どうも最近話題になっているようですね。NYタイムズのこの記事。

http://blogos.com/article/29484/

http://www.nytimes.com/2012/01/08/opinion/sunday/the-true-story-of-japans-economic-success.html?_r=2&pagewanted=all%3Fsrc%3Dtp&smid=fb-share

学生に読ませてレポート書かせると良さそう。

たかじんの番組で、東大の、あのアメリカ人日本文学教授も紹介していた。「日本衰退論は神話にすぎず、むしろ日本を警戒して、これからは市場開放などで大目に見るのをやめろという論文」だそうです。

中間資本財としてハイテク産業に不可欠な技術が日本にしかないことは、かねてから知られていましたけれどね。石原慎太郎が「Noと言える日本」で強調していた点です。

私なんぞも、当ブログの論調からおわかりいただけるように、「衰退を避けるために改革が必要」という論調には、どうも懐疑的です。

経済学者の多くも、ホンネでは「アメリカよりはるかに失業率が低いのに、なんでアメリカを真似て改革しなければならないのかね?」と思っていたりして。

もっとも、日本人の戦略として「日本はダメ。改革しないと世界で生き残れない」と言っている方が、世界中を油断させることができていいのかもしれません。

クルーグマンも言及している。

http://krugman.blogs.nytimes.com/2012/01/09/japan-reconsidered-2/

http://krugman.blogs.nytimes.com/2012/01/10/more-on-japan-wonkish/

Fingletonの言うような成功例としてではなく、「20年かけて、労働人口あたりGDP成長のトレンドにようやく戻った」という失敗例として理解すべきだと言っている。